ドコモ就職はやめとけ!安定志向が招く後悔?勧められない理由6選

やめとけ

こんにちは。就職活動や転職を考えていらっしゃる皆さんの中には、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)への入社に関心をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ドコモといえば、日本の通信業界をリードする存在で、その安定性やブランド力は誰もが知るところですよね。

「ドコモなら安心」「福利厚生が手厚そう」といった良いイメージが先行しがちです。

しかし、インターネットで「ドコモ 就職」と検索してみると、「やめとけ」「将来性がない」「後悔する」といった、少し気になる言葉を目にすることはありませんか?

これは一体どういうことなのでしょうか。この記事では、なぜドコモへの就職が一部で「やめとけ」と言われることがあるのか、その背景にある理由を客観的な情報や世間の評判を交えながら、丁寧に掘り下げていきたいと思います。

もちろん、どんな企業にも良い面とそうでない面があります。この記事が、皆さんが多角的な視点を持って、後悔のない企業選びをするための一助となれば嬉しいです。

この記事でお伝えしたいこと

  • 株式会社NTTドコモの基本的な会社概要と事業内容
  • 通信業界におけるドコモの確固たる地位と、就職先としての一般的な魅力
  • ドコモへの就職を「やめとけ」と言われる主な理由6つとその具体的な背景
  • それでもドコモで挑戦したい場合に考えておきたいこと、心構え
  • ドコモへの就職を客観的に判断するための情報の総括

ドコモの概要と就職活動のポイント

まずは、ドコモがどのような会社なのか、基本的な情報から確認していきましょう。

企業研究は、納得のいく就職活動をするための第一歩ですから、しっかりと特徴を掴んでおきたいですね。

ドコモってどんな会社?基本的な情報をおさらい

ドコモは、1991年に日本電信電話株式会社(NTT)から移動体通信事業を分離する形で設立され、1992年7月から営業を開始しました。

以来、「新しいコミュニケーション文化の世界の創造」を指針に、日本のモバイル通信業界を牽引し続けています。

携帯電話サービスだけでなく、光ブロードバンドサービス「ドコモ光」や、dポイントクラブ会員を基盤とした「スマートライフ事業」(金融・決済、コンテンツ、ヘルスケアなど)も積極的に展開しているんですよ。

「いつか、あたりまえになることを。」というブランドスローガンは、皆さんも耳にしたことがあるかもしれませんね。

基本的な会社情報は以下の通りです。

項目内容
会社名株式会社NTTドコモ
本社所在地東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー
設立1992年7月1日
代表者代表取締役社長 前田 義晃
資本金9496億7950万円(2023年3月31日現在)
従業員数8,919人(ドコモ単独、2023年3月31日現在)
※NTTドコモグループ全体では約28,000人
主な事業内容通信事業、スマートライフ事業、その他の事業
上場区分未上場(2020年12月にNTTによる完全子会社化に伴い上場廃止)

(出典:株式会社NTTドコモ 会社概要、NTTドコモ CSRレポートなど)

従業員数や資本金からも、非常に規模の大きな企業であることがお分かりいただけると思います。

通信業界におけるドコモの立ち位置と強み

ドコモは、長年にわたり日本の移動体通信市場でトップシェアを維持しています。

総務省のデータによると、2023年12月末時点での携帯電話の契約数における事業者別シェアで、NTTドコモ(グループMVNO含む)は約36.1%となっています。(出典:総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和5年度第3四半期(12月末))」

高品質な通信ネットワーク、全国を網羅する広範なエリア、そして約2,300店舗(2023年3月末時点)に及ぶドコモショップという顧客接点が、その強固な事業基盤を支えています。

また、解約率の低さも特徴の一つで、顧客からの信頼が厚いことの表れと言えるでしょう。

近年では、5Gサービスの普及促進や、法人向けソリューションの強化、そして「dアカウント」を軸としたスマートライフ領域の拡大に力を入れています。

このスマートライフ事業は、通信事業に次ぐ収益の柱として期待されており、dポイント、d払い、dカードといった金融・決済サービスや、dマガジン、dアニメストアといったコンテンツサービスなど、日常生活に密着した多様なサービスを展開しているのが特徴です。

「通信」というインフラを基盤に、人々の生活をより豊かで便利にするための新たな価値創造を目指しているんですね。

ドコモへの就職:世間のイメージと実際のところ

さて、ドコモへの就職というと、一般的にはどのようなイメージが持たれているのでしょうか。

「安定していて潰れなさそう」「福利厚生が手厚そう」「お給料も良さそう」「社会貢献度が高そう」といったポジティブなイメージが強いかもしれません。

一方で、「お堅い社風なのでは?」「年功序列が強そう」「イノベーションは起きにくいのでは?」といった声も、一部では聞かれることがありますね。

コンテキスト情報として提供された転職会議ユーザーの投稿データによると、ドコモの平均残業時間は22.8時間/月、有給休暇の消化率は85%/年とされています(2024年6月時点)。

残業時間は比較的少なく、有給休暇の消化率は非常に高い水準です。

厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査」によると、2022年の全産業平均の年次有給休暇の取得率は62.1%でしたから、ドコモの働きやすさがうかがえますね。(出典:厚生労働省 令和5年就労条件総合調査 結果の概要

実際に働く社員の方の声を見てみると、こんな意見がありました。

「ワークライフバランスは非常に取りやすい。有給も奨励され、プライベートを大切にできる環境。子育て支援制度も充実している。」

また、こんな声も。

「良くも悪くも大企業。意思決定に時間がかかることや、縦割りの弊害を感じることもある。新しいことに挑戦するには、それなりの根気と調整力が必要。」

これらの声からは、ドコモが社員の生活を尊重する働きやすい環境である一方で、巨大組織ならではの課題も抱えていることがうかがえます。

企業選びでは、こうしたリアルな情報を多角的に集め、自分自身の価値観や目指すキャリアと照らし合わせることが非常に大切です。

ドコモ就職を「やめとけ」と言われる理由6選

それでは、いよいよ本題です。なぜドコモへの就職が一部で「やめとけ」と言われることがあるのでしょうか。

ここでは、その背景として考えられる理由を6つに絞って、詳しく見ていきたいと思います。

これらの理由は、ドコモという企業を否定するものではなく、むしろその特徴や企業文化の裏返しである場合も少なくありません。

皆さんが客観的な判断をするための材料として、参考にしていただければ幸いです。

【理由1】巨大組織ならではの意思決定の遅さと縦割り文化

ドコモは、NTTグループの中核企業であり、単独でも約9,000人の従業員を抱える巨大組織です。

このような規模の大きな企業では、新しいことを始めたり、方針を変更したりする際の意思決定に時間がかかる傾向が見られることがあります。

多くの部署や関係者との調整が必要となり、稟議や会議を重ねるうちに、当初のアイデアの斬新さが薄れてしまったり、スピード感が失われたりする可能性も指摘されています。

特に、変化の速い通信業界やIT業界においては、この意思決定の遅さが事業機会の損失に繋がるリスクも考えられますね。

また、大規模な組織にありがちなのが「縦割り文化」です。

各部門が専門性を高めて業務を行うことは効率的ですが、一方で、部署間の連携が取りにくくなったり、情報共有がスムーズに進まなかったりする「サイロ化」と呼ばれる現象が起こりやすいとも言われています。

「隣の部署が何をやっているのかよく分からない」「部門をまたがるプロジェクトが進めにくい」といった声が、一部の社員から聞かれることもあるようです。

もし、あなたが「自分のアイデアをスピーディーに形にしたい」「部門の垣根を越えてダイナミックに仕事を進めたい」と考えるタイプなら、ドコモの組織文化に少し窮屈さを感じてしまうかもしれません。

もちろん、ドコモもこうした課題を認識し、組織改革やアジャイル開発の導入など、意思決定の迅速化や部門連携の強化に取り組んでいます。しかし、長年培われてきた企業文化を変えるには、時間がかかるものなのかもしれませんね。

【理由2】安定志向が強すぎることによる成長の鈍化リスク

ドコモは、国内通信市場で圧倒的なシェアと強固な顧客基盤を持つ、非常に安定した企業です。

この「安定性」は、働く側にとっては大きな魅力ですが、一方で、企業全体の成長が鈍化してしまうリスクもはらんでいます。

現状に満足し、新しいことへの挑戦やリスクを取ることに消極的になってしまう「大企業病」のような傾向が、一部で見られるのではないかという指摘もあります。

通信業界は、技術革新が絶えず起こり、異業種からの参入も相次ぐなど、非常に競争の激しい分野です。

そのような環境下で、現状維持に甘んじてしまうと、将来的な競争力の低下に繋がりかねません。

また、社員のキャリア形成という観点からも、この「安定志向」は影響を与える可能性があります。

もし、企業全体として新しい事業への投資や挑戦が少ない場合、社員が新たなスキルを習得したり、未知の分野で経験を積んだりする機会が限られてしまうかもしれません。

特に、成長意欲が高く、常に自分自身をアップデートしていきたいと考える方にとっては、ドコモの環境が少し物足りなく感じられる可能性も否定できません。

「安定」と「成長」のどちらを重視するかは個人の価値観によりますが、もしあなたが後者を強く望むのであれば、ドコモの企業文化や事業戦略について、より深く調べてみる必要がありそうです。

ドコモはスマートライフ事業など非通信分野の拡大にも力を入れていますが、これらの新規事業がどれほどのスピード感と規模で成長し、社員に新たな挑戦の場を提供できるのかは、注目すべきポイントですね。

【理由3】年功序列的な文化の残存とキャリアパスの硬直性

ドコモは、NTTグループの一員ということもあり、伝統的な日本企業の特色である年功序列や終身雇用といった文化が、ある程度残っていると言われています。

近年では成果主義やジョブ型雇用の導入も進められていますが、完全に実力本位の評価制度に移行するには、まだ時間がかかる部分もあるのかもしれません。

その結果、若手社員が早期に重要なポジションに抜擢される機会が少なかったり、昇進・昇格にある程度の年数が必要だったりするケースが見られるようです。

「頑張ってもなかなか給料が上がらない」「同期と横並びの評価が多い」といった不満の声が、一部の社員から聞かれることもあります。

また、キャリアパスに関しても、ある程度決まったルートが用意されており、個人の希望や適性に応じた柔軟なキャリア形成がしにくいと感じる人もいるかもしれません。

例えば、特定の専門分野を極めたいと考えていても、ジョブローテーションで全く異なる部署に異動になることもありますし、逆に、様々な経験を積みたいと思っていても、一つの部署に長く留まることになるケースもあるでしょう。

ドコモが提供している福利厚生の一つに「グローバルOJT」や「留学制度」(入社4年目以上対象)がありますが、これらを利用できるのは一部の社員に限られる可能性もあります。

もしあなたが、「自分の実力でどんどんキャリアアップしたい」「型にはまらない自由なキャリアを築きたい」と考えるのであれば、ドコモの評価制度やキャリア形成の仕組みが、ご自身の志向と合致するかどうかを慎重に見極める必要があるでしょう。

【理由4】競争激化と「守り」の事業戦略への懸念

ドコモは国内シェアNo.1の座を長年守り続けていますが、通信業界の競争環境はますます厳しさを増しています。

KDDI(au)やソフトバンクといった既存の競合他社に加え、近年では楽天モバイルが新規参入し、価格競争を激化させています。

さらに、政府からの携帯電話料金の値下げ圧力も依然として強く、ドコモの収益の柱である通信事業は、必ずしも安泰とは言えない状況にあります。

このような厳しい環境の中で、ドコモの事業戦略が「攻め」よりも「守り」に偏っているのではないか、という懸念の声も一部で聞かれます。

既存の顧客基盤を維持することに注力するあまり、革新的な新サービスや大胆な事業展開に踏み出せていないのではないか、という見方です。

もちろん、スマートライフ事業の拡大など、新たな収益源の確保にも取り組んでいますが、その成長スピードや収益貢献度が、通信事業の落ち込みをカバーできるほどになっているかは、まだ未知数な部分もあります。

もし、あなたが「業界の常識を覆すようなイノベーションに挑戦したい」「成長市場でダイナミックに事業を拡大していきたい」と考えるのであれば、ドコモの現在の事業戦略や将来のビジョンについて、批判的な視点からも分析してみることが重要です。

「安定」を求めるか、「変化と挑戦」を求めるかで、ドコモという企業の魅力度は大きく変わってくるかもしれませんね。

【理由5】NTTグループ再編の不透明感と将来への影響

ドコモは、2020年にNTTの完全子会社となり、上場廃止となりました。

これは、NTTグループ全体の経営効率化や意思決定の迅速化、そしてグループシナジーの最大化を目的とした動きとされています。

しかし、NTTグループ全体の再編は現在も進行中であり、特にNTT法の改正に関する議論は、ドコモの将来にも大きな影響を与える可能性があります。

NTT法は、NTTに対して日本全国への固定電話サービスの提供義務などを課している法律ですが、この見直しが進むと、NTTグループ全体の事業構造やドコモの立ち位置が変化するかもしれません。

例えば、NTTグループ内の他の企業(NTTコミュニケーションズやNTTコムウェアなど)とのさらなる統合や事業移管が進む可能性も考えられますし、親会社であるNTTの意向が、ドコモの経営戦略や事業展開により強く反映されるようになることも予想されます。

こうしたグループ全体の動向は、個々の社員のキャリアパスや働き方にも影響を及ぼす可能性があります。

「ドコモ」という会社に入社したつもりが、数年後にはグループ内の別の役割を担うことになる、といったケースも全くないとは言い切れません。

将来のキャリアプランを考える上で、こうしたNTTグループ全体の動向や、それに伴う組織再編の可能性についても、ある程度念頭に置いておく必要があるでしょう。

特に、NTT法改正の議論については、ニュースなどで最新の情報をチェックし、それがドコモにどのような影響を与えそうなのか、ご自身なりに考えてみることが大切です。

【理由6】福利厚生の手厚さの裏にある「ぬるま湯」体質への警戒

ドコモの福利厚生は、非常に手厚いことで知られています。

コンテキスト情報にもあったように、不妊治療や育児のための休暇制度、短時間勤務制度、在宅勤務制度などが整備されており、ライフワークバランスを重視する方にとっては非常に魅力的な環境です。

有給休暇の消化率が85%という高い数字も、その表れと言えるでしょう。

しかし、この手厚すぎる福利厚生や働きやすい環境が、逆に「ぬるま湯」体質を生み出しているのではないか、という警戒の声も一部にはあります。

居心地が良すぎるあまり、社員のハングリー精神や成長意欲が削がれてしまい、現状に満足してしまう人が増えるのではないか、という懸念です。

もちろん、働きやすい環境であること自体は素晴らしいことですし、社員の心身の健康を保つ上でも非常に重要です。

ただ、もしあなたが「厳しい環境に身を置いてでも成長したい」「常に新しいスキルを身につけて市場価値を高めたい」と考えるタイプなのであれば、ドコモの環境が少し物足りなく感じられるかもしれません。

「安定」と「自己成長」のどちらに重きを置くか、そして、そのバランスをどう取るかは、非常に難しい問題ですね。

福利厚生の充実は、必ずしも個人のキャリアアップに直結するわけではない、という視点も持っておくことが大切かもしれません。

周りがのんびりしているように見えても、自分自身は高い目標を持ち続けられるか、自己研鑽を怠らないでいられるか、といった主体性が問われることになりそうです。

それでもドコモで働きたいあなたへ:後悔しないための心構え

ここまで、ドコモへの就職を「やめとけ」と言われることがある理由について、様々な角度からお話ししてきました。

これらの情報に触れて、「やっぱりドコモは自分には合わないかもしれない…」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、もし「それでも私はドコモで挑戦したい!」という強い気持ちをお持ちなのであれば、それはとても素晴らしいことです。

大切なのは、ネガティブな情報も含めて企業の実態を理解した上で、なぜ自分がそこで働きたいのか、その情熱と理由を明確に持つことです。

ここでは、それでもドコモで働きたいと考える皆さんが、入社後に後悔しないために、ぜひ心に留めておいてほしいことをお伝えします。

ドコモで働くメリット・やりがいを再確認する

まずは、ご自身がドコモに対して抱いている魅力や、ドコモで働くことによって得られるであろうメリット、そして何よりも「やりがい」について、もう一度じっくりと考えてみましょう。

「やめとけ」と言われる理由の裏には、必ずドコモならではの魅力が隠れていることが多いものです。

例えば、以下のような点が挙げられるのではないでしょうか。

  • 社会インフラを支えるという大きな使命感:
    ドコモの通信サービスは、今や私たちの生活に欠かせない社会基盤です。
    その安定供給を支え、人々の暮らしや経済活動に貢献できるという実感は、何物にも代えがたいやりがいになるでしょう。
  • 日本最大級の顧客基盤とデータ:
    9,000万を超えるdポイントクラブ会員(2023年時点)という膨大な顧客基盤と、そこから得られる多様なデータを活用して、新しいサービスや価値を創造できる可能性があります。
    データドリブンな仕事に興味がある方には魅力的な環境です。
  • 充実した福利厚生と働きやすい環境:
    先にも述べた通り、ドコモの福利厚生はトップクラスです。
    ライフイベントと仕事を両立させたい、プライベートも大切にしながら働きたいと考える方にとっては、非常に恵まれた環境と言えます。
  • スマートライフ領域など、新たな事業への挑戦:
    通信事業だけでなく、金融・決済、コンテンツ、ヘルスケアといった非通信分野にも積極的に進出しています。
    これらの新しい領域で、自分の力を試したいと考える方にはチャンスがあるかもしれません。
  • NTTグループとしての安定性とリソース:
    NTTグループの一員であることの安定感や、グループ全体の技術力・研究開発力を活用できる点は大きな強みです。
    大規模なプロジェクトに携わる機会もあるでしょう。

これらの魅力が、先ほど挙げた「やめとけ」と言われる理由の懸念点を上回る、あるいは乗り越えるだけの価値があると確信できるかどうか。

それが、あなたにとってドコモが「良い選択」となるかどうかの分かれ道かもしれませんね。

自分にとって何が最も大切で、何を成し遂げたいのかを明確にすることが、後悔しない選択への第一歩です。

OB/OG訪問やインターンシップでリアルな情報を得る

企業のウェブサイトや採用パンフレットだけでは、その会社の実態を全て知ることはできません。

特に、社風や働きがい、人間関係といった「生きた情報」は、実際にその会社で働いている人から直接聞くのが一番です。

もし可能であれば、大学のキャリアセンターなどを通じてOB/OGを探し、訪問をお願いしてみましょう

仕事の具体的な内容はもちろん、職場の雰囲気、やりがいを感じる瞬間、逆に大変だと感じることなど、本音の部分を聞き出せるかもしれません。

OB/OG訪問の際は、事前に質問したいことをしっかりとまとめておきましょう。相手の方の貴重な時間をいただくわけですから、目的意識を持って臨むことが大切ですよ。服装やマナーにも気を配りましょうね。

また、ドコモは例年、様々な職種でインターンシップを実施しています。

(参考:NTTドコモ 新卒採用情報サイトで、最新のインターンシップ情報をご確認ください。)

数日間の短期プログラムから、数週間にわたる実践的なものまで内容は多様ですが、実際に社員の方と一緒に仕事をしたり、職場の雰囲気を肌で感じたりできる絶好の機会です。

こうした活動を通じて、「ドコモで働くとはどういうことか」を具体的にイメージできるようになるはずです。

そして、そこで感じたこと、考えたことを元に、本当に自分がドコモで働きたいのか、働く準備ができているのかを見つめ直すことが大切です。

自分自身のキャリアプランとドコモのマッチングを考える

最後に、そしてこれが最も重要なことですが、あなた自身の将来のキャリアプランと、ドコモという会社が提供できる環境や機会とが、どれだけマッチしているかを冷静に、そして真剣に考える必要があります。

なんとなく「大手だから安心」「福利厚生が良いから」という理由だけで入社してしまうと、後で「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。

まずは、ご自身に問いかけてみてください。

  • 5年後、10年後、どんなスキルを身につけ、どんな自分になっていたいですか?
  • 仕事を通じて、社会や人々にどんな価値を提供したいですか?
  • どんな働き方を理想としていますか?(例えば、専門性を深めたい、マネジメントに挑戦したい、新しい事業を立ち上げたい、ワークライフバランスを重視したいなど)
  • ドコモのどの事業分野、どの職種に最も強く惹かれますか?それはなぜですか?

これらの問いに対する自分なりの答えを出すことが、いわゆる「自己分析」の核心部分です。

そして、その答えと、これまで集めてきたドコモに関する情報(事業内容、企業文化、働き方、キャリアパスなど)とを照らし合わせてみましょう。

もし、あなたの目指す将来像と、ドコモで得られる経験や成長機会とが重なる部分が大きいのであれば、ドコモはあなたにとって素晴らしい選択肢となるでしょう。

逆に、どうしても譲れない価値観やキャリアプランと、ドコモの現実との間に大きなギャップがあると感じるのであれば、他の企業も視野に入れて、より慎重に検討する必要があるかもしれません。

就職活動は、企業があなたを選ぶと同時に、あなたが企業を選ぶプロセスでもあります。自分自身の「ものさし」をしっかりと持ち、情報に流されることなく、納得のいく決断をしてくださいね。

ドコモ就職「やめとけ」論の総括と賢明な判断

今回は、「ドコモ就職はやめとけ!安定志向が招く後悔?勧められない理由6選」というテーマで、ドコモへの就職について多角的に考えてきました。

最後にもう一度、ドコモへの就職を検討する際に、特に心に留めておいていただきたい点をまとめておきましょう。

ドコモへの就職を検討する上で、慎重に考えるべきポイント(「やめとけ」と言われる理由の背景)

  • 巨大組織ならではの意思決定の遅さと縦割り文化:
    スピード感や部門横断的な動きを重視する人には、窮屈さを感じる可能性。
  • 安定志向が強すぎることによる成長の鈍化リスク:
    高い成長意欲を持つ人には、物足りない環境となる可能性。
  • 年功序列的な文化の残存とキャリアパスの硬直性:
    早期のキャリアアップや自由なキャリア形成を望む人には、ミスマッチの可能性。
  • 競争激化と「守り」の事業戦略への懸念:
    イノベーションや大胆な挑戦を求める人には、魅力が薄い可能性。
  • NTTグループ再編の不透明感と将来への影響:
    自身のキャリアがグループ戦略に左右される可能性への理解が必要。
  • 福利厚生の手厚さの裏にある「ぬるま湯」体質への警戒:
    自己成長と安定のバランスをどう考えるか、主体性が問われる可能性。

これらのポイントは、ドコモという企業の持つ素晴らしい魅力や強みの裏返しでもあります。

例えば、安定しているからこそ、安心して長期的なキャリアを築けるという側面もありますし、巨大組織だからこそ、社会に大きなインパクトを与える仕事ができるチャンスがあるわけです。

大切なのは、こうした情報を一方的にネガティブに捉えるのではなく、自分自身の価値観やキャリアプランと照らし合わせて、客観的に判断することです。

そのためには、できるだけ多くの情報を集め、OB/OG訪問やインターンシップなどを通じてリアルな声を聞き、そして何よりも自分自身と深く向き合う時間を持つことが不可欠です。

この記事が、皆さんがドコモという企業をより深く理解し、後悔のない就職活動を進めるための一つのきっかけとなれば、これほど嬉しいことはありません。

皆さんの未来が、希望に満ちたものになることを心から応援しています。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

UTA

会社員。営業職で着実に成果を上げ、年収は本業と副業合わせて1,X00万円。副業は投資とライティング。妻と小学生の娘と3人暮らし。休日は家族サービスと自己研鑽に励む。趣味は映画鑑賞。

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