スズキのスイフト、コンパクトでキビキビ走って、デザインもおしゃれで人気ですよね。初めてのマイカーや、運転しやすいセカンドカーとしてもよく名前が挙がりますし、その軽快な走りには定評があります。
でも、インターネットで「スイフト やめとけ」とか「スイフト 後悔」なんて言葉を見かけると、ちょっと不安になってしまいませんか?「本当に買って大丈夫なのかな?」って、心配になりますよね。
この記事では、スイフトの購入を考えていらっしゃる学生さんや社会人の皆さんに向けて、なぜ慎重になった方が良いのか、その具体的な理由を7つ、詳しく、そして分かりやすく解説していきたいと思います。もちろん、スイフトの持つたくさんの魅力を否定したいわけではないんですよ。ただ、購入してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、知っておいてほしい大切なポイントがあるんです。
この記事でお伝えしたいこと
- スイフトってどんな車?基本的な特徴と人気の秘密
- なぜスイフトの購入を「やめとけ」と言われることがあるのか、具体的な7つの理由
- それでもスイフトを選びたい場合に後悔しないための注意点と賢い選び方
- スイフト購入で失敗しないための最終チェックポイント
スズキ スイフトってどんな車? その魅力と注意点
まずは、「スイフト」がどんな車なのか、基本的なところから一緒におさらいしてみましょうか。
多くの方がご存知の人気のコンパクトカーですが、改めてその特徴を整理しておくと、この後の話も分かりやすくなると思います。
スイフトの概要と歴史 – コンパクトカーの代表格
スイフトは、スズキが生産・販売しているハッチバック型のコンパクトカーです。初代モデルは2000年に登場しましたが、特に2004年に発売された2代目モデルからは世界戦略車として、ヨーロッパをはじめとする海外市場でも高い評価を受けてきました。
現行型は2023年12月にフルモデルチェンジされた5代目にあたります(2024年5月現在)。「エネルギッシュ×軽やか」をエクステリアデザインのテーマに、洗練されたスタイリングと、日常での扱いやすさ、そして「走る楽しさ」を追求しているモデルなんですよ。
特にヨーロッパで鍛えられたと言われる足回りの良さや、しっかりとしたハンドリング性能は、歴代スイフトの大きな特徴と言えるでしょう。
コンパクトカー市場は競争が激しいですが、その中でもスイフトは独自のポジションを築いている一台なんです。
スイフトの主な特徴と人気の理由
スイフトが多くの方に選ばれるのには、いくつかの理由がありますよね。主な特徴と人気のポイントを挙げてみますと…
- 運転の楽しさ:軽量高剛性のプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」や、専用チューニングされたサスペンションによって、キビキビとした軽快なハンドリングと安定した走りを提供してくれます。ドライバーの意のままに操れる感覚は、スイフトならではの魅力です。
- 効率的なパワートレイン:新開発のZ12E型1.2L 3気筒エンジンは、燃費性能と走行性能を高次元で両立させています。一部グレードにはマイルドハイブリッドシステムも搭載され、さらなる燃費向上に貢献しています。
- 扱いやすいサイズ感:日本の道路事情に合ったコンパクトなボディサイズは、狭い道でのすれ違いや駐車の際にも扱いやすく、運転が苦手な方でも安心感があります。最小回転半径も小さく、小回りが利くんですよ。
- 比較的リーズナブルな価格設定:高い走行性能や充実した安全装備を備えながらも、車両本体価格は比較的抑えられており、コストパフォーマンスに優れていると言えます。初めて車を購入する若い方にも手が届きやすい価格帯からラインナップされています。
- 進化した安全装備:最新モデルでは、検知対象を拡大した衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」をはじめとする先進安全技術「スズキ セーフティ サポート」が多くのグレードで標準装備またはオプション設定されています。アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能・停止保持機能付]や電動パーキングブレーキ(EPB)も採用され、運転の負担軽減にも貢献しています。(グレードにより装備は異なります)
こういった点が、スイフトが長年にわたって支持されている理由なんですね。
世間の評判は? – 良い点と気になる点
実際にスイフトに乗っている方や、検討している方からは、様々な声が聞かれますよね。
良い評判としては、やはり「運転していて楽しい!」「ハンドリングが素直で気持ちいい」「燃費が思ったより良い(特にハイブリッド車)」「コンパクトで取り回しが楽」といった声が多いようです。
デザインに関しても、「スタイリッシュで好き」「他のコンパクトカーとは違う個性がある」と好意的に受け止められていることが多いですね。
一方で、気になる点として挙げられるのは、「後部座席が少し狭いかな…」「荷室はもう少し広いと嬉しい」「内装がシンプルすぎるかも」「グレードによっては乗り心地が硬く感じる」といった意見も見受けられます。
どんな車にも良いところと、人によっては少し気になるところがあるものです。大切なのは、そういった評判を参考にしつつ、自分にとって何が重要なのかを見極めることですよね。
スイフトのより詳しい情報やグレードごとの違いについては、スズキの公式サイトで確認できますので、ぜひご覧になってみてくださいね。
スズキ スイフト公式サイト
ここが問題!スイフト購入はやめた方がいい7つの理由
さて、ここからが本題です。スイフトにはたくさんの魅力がありますが、なぜ一部で「やめとけ」「後悔した」という声が上がってしまうのでしょうか。その具体的な理由を7つ、詳しく見ていきましょう。
これらはスイフトに限らず、コンパクトカー全般に言えることも含まれますが、特にスイフトを選ぶ際に注意してほしいポイントとしてお話ししますね。
【理由1】後部座席と荷室の狭さ – ファミリーユースには不向き?
スイフトはコンパクトカーですから、室内空間、特に後部座席の広さや荷室の容量には限りがあります。
大人4人が快適に長時間ドライブ、というのは少し厳しいかもしれません。特にリアシートは、足元空間や頭上空間に余裕があるとは言えず、大柄な方が乗ると窮屈に感じることがあるでしょう。
国土交通省が公表している車種別の諸元データなどを参考に、競合車種と比較してみると、数値上でも若干狭い傾向が見られることがあります。(具体的な数値比較は年式やグレードにより変動するため、購入検討時に最新情報をご確認ください)
荷室容量についても、日常的な買い物程度なら問題ありませんが、大きなスーツケースをいくつも積んだり、家族でのキャンプ道具をたくさん積んだりするのは難しい場面が出てくると思います。リアシートを倒せばスペースは拡大できますが、それでも積載性重視の車と比べると見劣りするかもしれません。
実際に使っている方からも、こんな声が聞かれます。
「子供が小さいうちは良かったけど、中学生くらいになると後部座席はやっぱり狭いって言われる。家族4人で遠出するには、ちょっとしんどいかな。」
主に一人や二人で乗ることが多く、たまに後席に人を乗せる程度であれば問題ないかもしれませんが、日常的に3人以上で乗る機会が多い方や、荷物をたくさん積む必要がある方にとっては、このスペースの制約は大きなデメリットになる可能性があります。

【理由2】乗り心地が硬め? – グレードや路面状態で評価が分かれる点
スイフトは、そのスポーティーなハンドリングと引き換えに、乗り心地がやや硬めだと感じる方がいらっしゃるようです。
特に路面の凹凸が連続するような荒れた道や、段差を乗り越える際には、ゴツゴツとした突き上げ感を感じやすいかもしれません。これは、しっかりとした足回りで車体の動きを抑え、キビキビとした走り味を実現するためのセッティングが影響していると考えられます。
最新の5代目スイフトでは、先代に比べて乗り心地の改善も図られているようですが、それでも「ソフトで快適な乗り心地」を最優先する方にとっては、少し好みが分かれるかもしれませんね。
また、グレードによって装着されるタイヤのサイズや種類、サスペンションのセッティングが異なる場合があり、それによっても乗り心地の印象は変わってきます。
「運転は楽しいけど、同乗者からは『ちょっと疲れる』って言われちゃった…」なんて声も耳にします。
この乗り心地に関しては、個人の感覚によるところが大きいので、必ずご自身で試乗して、普段よく走るような道で確かめてみることがとても大切です。できれば、ご家族やよく一緒に乗る方にも同乗してもらって、意見を聞いてみると良いでしょう。
【理由3】内装の質感は価格相応かそれ以下? – ライバル車との比較
スイフトの内装デザインは、機能的でスポーティーな雰囲気にまとめられていますが、質感については「価格相応」あるいは「少しチープに感じる」という意見も見られます。
特にダッシュボードやドアトリムなどに使われているプラスチック素材の面積が広く、手触りや見た目の高級感という点では、ライバル車であるトヨタのヤリスやホンダのフィットなどと比較して、やや物足りなさを感じる方がいらっしゃるかもしれません。
もちろん、スイフトは車両価格を抑えつつ、走行性能や安全装備に力を入れている車ですから、内装のコストをある程度抑えるのは仕方のない部分もあります。しかし、毎日触れる部分だけに、質感が気になるという方にとっては、少し残念なポイントになるかもしれませんね。
上位グレードでは、シートの素材や加飾パネルなどで質感を高める工夫もされていますが、それでも全体的な印象として「上質さ」を求める方には、他の選択肢も検討してみる価値があるかもしれません。
「走りやデザインは気に入ってるんだけど、内装がもうちょっと頑張ってくれたらなぁ、と思う。友達のフィットに乗ったら、内装の作りの良さにちょっとびっくりした。」
このあたりも、実際にショールームで触れてみて、ご自身の目で確かめていただくのが一番です。カタログだけでは分からない素材感や組付けの精度などを、じっくりチェックしてみてくださいね。
【理由4】先進安全装備は十分? – グレードによる差と機能の限界
最新の5代目スイフトでは、「スズキ セーフティ サポート」として先進安全装備が充実してきています。衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」は、検知対象が自転車や自動二輪車にも拡大され、交差点での検知にも対応するなど進化しました。
また、全車速追従機能・停止保持機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)や、電動パーキングブレーキ(EPB)、ブレーキホールドなども採用され(一部グレード)、運転支援機能も向上しています。(2024年5月現在、スズキ公式サイトより)
しかし、これらの先進安全装備が全グレードに標準装備されているわけではない点には注意が必要です。グレードによってはオプション設定だったり、一部機能が省略されていたりする場合があります。
例えば、最廉価グレードでは一部の安全機能が非装備となることもありますので、自分が欲しい安全機能が、検討しているグレードにちゃんと付いているのか、しっかり確認する必要があります。
また、競合するコンパクトカー、例えばヤリスの「Toyota Safety Sense」やフィットの「Honda SENSING」などと比較した際に、機能の種類や性能で一長一短があるかもしれません。例えば、パーキングサポートブレーキの種類や、ACCの作動条件などに違いが見られることもあります。
「安全装備は最新で全部入りがいい!」と考えている方は、グレードごとの装備内容を細かく比較し、必要であればオプション費用も考慮に入れる必要があります。カタログを隅々までチェックしたり、販売店スタッフに詳しく説明を求めたりすることが大切ですよ。
【理由5】静粛性は期待薄? – ロードノイズやエンジン音の侵入
スイフトは、軽量化による運動性能の向上が図られていますが、その反面、静粛性についてはやや不利になる傾向があるかもしれません。
特に高速道路を走行する際のロードノイズ(タイヤが路面と摩擦して発生する音)や、加速時のエンジン音が車内に侵入しやすい、と感じる方がいらっしゃるようです。
もちろん、日常的な速度域ではそれほど気にならないかもしれませんが、静かな車内空間で音楽を楽しみたい、あるいは長距離ドライブでの疲労を少しでも軽減したい、と考えている方にとっては、少し物足りない点かもしれませんね。
5代目スイフトでは、エンジン音やロードノイズの低減にも取り組んでいるとのことですが、それでもクラス標準か、あるいは少し賑やかめ、という評価になる可能性はあります。
これも乗り心地と同様に、個人の感じ方によるところが大きいので、試乗の際にはオーディオをオフにして、様々な速度域で走行音を確認してみることをお勧めします。
「街乗りでは気にならないけど、高速に乗ると結構ロードノイズが聞こえてくる。音楽のボリュームを上げないと、って感じかな。」
もし静粛性を重視されるなら、他のコンパクトカーと比較試乗してみるのも良いかもしれませんね。
【理由6】トランスミッションの特性に馴染めるか – 新型CVTのフィーリング
5代目スイフトに搭載されているトランスミッションは、主に新開発のCVT(無段変速機)と5MT(マニュアルトランスミッション)です。(2024年5月現在)
CVTはスムーズな加速と燃費性能に優れていますが、一部のドライバーからは「ラバーバンドフィール」と呼ばれる、アクセル操作と加速感のズレや、エンジン回転だけが先に上がってしまうような独特のフィーリングを指摘されることがあります。
新しいCVTでは、こうしたフィーリングの改善も図られているようですが、それでも有段AT(オートマチックトランスミッション)のようなダイレクトな変速感を好む方にとっては、少し物足りなさや違和感を覚えるかもしれません。
過去のスイフトにはAGS(オートギアシフト)という、MTをベースに自動変速を行う独特のトランスミッションが搭載されていたモデルもありましたが、こちらは変速時のショックが気になるという声も一部でありました。
MTを選べるのは運転好きには嬉しいポイントですが、大多数の方はCVTを選ぶことになると思いますので、このCVTのフィーリングが自分の好みに合うかどうかは、試乗でしっかり確認しておきたいところです。
特に、坂道での発進や加速、追い越し加速など、様々なシーンで試してみるのが良いでしょう。

【理由7】細かい使い勝手で不満が出るかも? – 収納や装備の割り切り
スイフトは、走行性能や基本的な装備はしっかりしていますが、日常の使い勝手という面で、「ここがもう少しこうだったら…」と感じる細かい部分が出てくるかもしれません。
例えば、
- 収納スペースの少なさや位置:ドリンクホルダーの数や位置が使いにくい、スマートフォンの置き場所に困る、グローブボックスやドアポケットが小さい、といった声が聞かれることがあります。
- アームレストの有無や形状:グレードによっては運転席アームレストが装備されていなかったり、小ぶりだったりすることがあります。長距離運転ではアームレストがあると楽ですよね。
- USBポートの数や位置:最近はスマートフォンやタブレットなど、充電が必要なデバイスが増えていますが、USBポートの数が少なかったり、使いにくい位置にあったりすると不便を感じるかもしれません。
- 一部装備の簡素化:ルームランプがLEDではなかったり、バニティミラーに照明がなかったり(グレードによる)と、価格を抑えるために割り切られている部分も見受けられます。
これらは致命的な欠点ではないかもしれませんが、毎日のように使う車だからこそ、こういった細かい部分の使い勝手が気になってくるものです。
「安くて走りも良いから、細かいところは我慢できる!」という方なら問題ありませんが、快適性や利便性を重視する方は、購入前によく確認しておく必要があるでしょう。
特に、今までもっと大きな車や装備の充実した車に乗っていた方がスイフトに乗り換える場合は、ギャップを感じやすいかもしれませんね。
それでもスイフトを選びたいあなたへ – 後悔しないためのチェックポイント
ここまで、スイフトを選ぶ際に注意しておきたいポイントを7つお話ししてきました。もしかしたら、「やっぱりスイフトはやめておこうかな…」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、これらの点を理解した上で、それでも「スイフトの走りの楽しさが魅力的!」「このデザインが好き!」という気持ちが変わらない方もいらっしゃると思います。そんな皆さんに向けて、この章では、スイフトを選んで後悔しないために、どんなことをチェックすれば良いのか、具体的なアドバイスをお伝えしますね。
自分のカーライフに本当にスイフトが合っているか再確認
まず一番大切なのは、ご自身のカーライフや使い方を具体的にイメージして、本当にスイフトが合っているのかを再確認することです。
- 主に誰が運転しますか? ご自身だけなのか、ご家族も運転するのか。
- 普段、何人くらいで乗ることが多いですか? ほとんど一人なのか、いつも2人以上乗せるのか。
- どんな荷物をどれくらい積む機会がありますか? 日常の買い物程度か、大きなレジャー用品を積むのか。
- どんな道を走ることが多いですか? 街中がメインか、高速道路をよく使うのか、坂道が多い地域か。
- 車に何を一番求めますか? 運転の楽しさ、経済性(燃費や維持費)、室内の広さ、乗り心地の良さ、先進安全装備の充実度、デザイン…など、優先順位をつけてみましょう。
これらの点を具体的に考えることで、先ほど挙げたスイフトの「気になる点」が、ご自身にとって許容できる範囲なのか、それとも大きな問題になるのかが見えてくるはずです。
例えば、「主に通勤で一人で乗るし、運転が好きだから、後席の狭さや荷室の小ささはあまり気にしない」という方なら、スイフトは素晴らしい選択になるかもしれませんよね。
グレード選びは慎重に – エンジン、装備、価格のバランス
スイフトには、複数のグレードが用意されており、それぞれ搭載されるエンジン(ガソリン/マイルドハイブリッド)やトランスミッション(CVT/5MT)、装備内容、そして価格が異なります。
どのグレードを選ぶかによって、満足度が大きく変わってくる可能性がありますので、慎重に比較検討しましょう。
- パワートレインの選択:燃費を重視するならマイルドハイブリッド搭載車、初期費用を抑えたいならガソリン車、運転を楽しみたいなら5MT車、といった選択肢があります。ご自身の走り方や予算に合わせて選びましょう。
- 安全装備の確認:「スズキ セーフティ サポート」の内容はグレードによって異なります。アダプティブクルーズコントロールや電動パーキングブレーキなど、欲しい機能が付いているか必ず確認しましょう。
- 快適装備のチェック:オートエアコン、キーレスプッシュスタートシステム、シートヒーター、LEDヘッドランプなど、快適性を高める装備もグレードによって異なります。自分に必要な装備を見極めましょう。
- 内外装の好み:アルミホイールのデザインや、内装の加飾、シート表皮などもグレードによって変わります。見た目の満足度も大切ですよね。
予算との兼ね合いもありますが、安さだけで選んで後で「あの装備が付いていれば…」と後悔するよりは、多少予算が上がっても納得のいくグレードを選ぶ方が、結果的に満足度は高くなることが多いですよ。
スイフトスポーツは、より走りに特化したモデルで、標準のスイフトとは性格が異なります。もしスポーティーな走りを極めたいなら、そちらも比較検討してみるのも良いかもしれませんが、今回は標準スイフトを前提としてお話ししています。
必ず試乗を! – 乗り心地、静粛性、操作性を自分の感覚で確かめる
カタログやネットの情報だけでは分からないのが、実際の運転感覚や乗り心地、静粛性です。これらは、ご自身の感覚で確かめるのが一番です。
気になるグレードが見つかったら、必ず販売店で試乗させてもらいましょう。その際には、以下の点を意識してチェックしてみてくださいね。
- 運転のしやすさ:シートポジションは合うか、視界は良好か、ステアリングやペダルの操作感はどうか。
- 加速感・変速フィーリング:CVTのスムーズさやダイレクト感はどうか、エンジン音は気になるか。
- 乗り心地:普段よく走りそうな道(街中、バイパス、少し荒れた道など)を試乗できると理想的です。段差を乗り越えた時の突き上げ感や、路面からの振動はどうか。
- 静粛性:様々な速度域でのロードノイズや風切り音はどうか。オーディオをオフにして確認しましょう。
- 後部座席の広さ・乗り心地:可能であれば、後部座席にも座ってみましょう。
- 荷室の使い勝手:実際に荷物を積んでみるシミュレーションをしてみるのも良いですね。
- 各種スイッチ類の操作性:エアコンやナビ、安全装備のスイッチなどが直感的に操作できるか。
短時間の試乗では全てを把握するのは難しいかもしれませんが、それでも「自分に合うかどうか」の大きな判断材料になるはずです。

競合車種との比較検討も忘れずに
スイフトの購入を決める前に、同じクラスのライバル車と比較検討することも、後悔しないためにはとても大切です。
コンパクトカー市場には、魅力的な車がたくさんありますよね。例えば、
- トヨタ ヤリス:トップクラスの燃費性能と先進の安全装備が魅力。ハイブリッドモデルも人気です。
- ホンダ フィット:広い室内空間と多彩なシートアレンジ、心地よい視界が特徴。e:HEVの滑らかな走りも好評です。
- 日産 ノート:e-POWERによる電動ドライブの力強く滑らかな加速感が特徴。上質な内装も魅力です。
- マツダ MAZDA2 (デミオ):質感の高い内外装と、人馬一体の走りが楽しめるコンパクトカーです。ディーゼルエンジンも選べます。
これらのライバル車にも試乗してみて、スイフトと比較して良い点、気になる点を洗い出してみましょう。
価格、燃費、広さ、走り、デザイン、安全装備など、ご自身が重視するポイントで比較することで、より客観的にスイフトの良さや課題が見えてくるはずです。そして、「やっぱりスイフトがいい!」と思えるなら、それはきっと納得のいく選択になるでしょう。
スイフト購入で後悔しないために – やめた方がいい理由の総括
さて、今回はスズキのスイフトについて、「やめとけ」と言われることがある理由を中心に、その魅力と注意点、そして後悔しないためのチェックポイントをお話ししてきました。
コンパクトながらも運転する楽しさを味わえるスイフトですが、一方でスペースの制約や、割り切られた部分があることもご理解いただけたでしょうか。
最後にもう一度、スイフトの購入を慎重に考えるべき理由をまとめておきますね。
- 理由1:後部座席と荷室の狭さ
ファミリーユースや荷物を多く積む用途には、スペース不足を感じる可能性があります。 - 理由2:乗り心地が硬めに感じることがある
スポーティーな走りと引き換えに、路面状況によっては突き上げ感を感じやすいかもしれません。 - 理由3:内装の質感が価格相応か、ややシンプル
ライバル車と比較すると、高級感や上質さの面で物足りなさを感じる方もいます。 - 理由4:先進安全装備のグレードによる差
最新モデルでは充実してきましたが、欲しい機能が標準装備か、オプションか、グレードをよく確認する必要があります。 - 理由5:静粛性はあまり期待できないかも
ロードノイズやエンジン音が車内に伝わりやすい傾向があり、静かな車内を求める方には不向きかもしれません。 - 理由6:トランスミッション(特にCVT)のフィーリングの好み
スムーズさの一方で、ダイレクト感に欠けると感じる人も。試乗での確認が必須です。 - 理由7:細かい使い勝手での不満の可能性
収納スペースの少なさや一部装備の簡素化など、日常使いで気になる点が出てくるかもしれません。
これらの点をしっかりと理解した上で、それでもスイフトの持つ「走る楽しさ」「扱いやすいサイズ感」「魅力的なデザイン」といった部分がご自身の価値観やカーライフにぴったりと合うのであれば、スイフトはきっと素晴らしい相棒になってくれることでしょう。
大切なのは、カタログや評判だけに頼らず、ご自身の目で見て、触れて、そして試乗して、納得のいく一台を見つけることです。この記事が、皆さんの後悔のない車選びの、ささやかなお手伝いになれば、私もとても嬉しいです。