「サイバー大学なら、自分のペースで学べるし、学費も安そう!」そんな風に考えて、サイバー大学への進学や編入を検討されている学生さんや社会人の方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、インターネットで「サイバー大学」と検索すると、「やめとけ」「意味ない」「就職できない」といった少し心配になるような言葉を見かけることもあります。これって、本当なのでしょうか?
この記事では、サイバー大学という学びの形に関心をお持ちの皆さんに向けて、なぜ安易な選択が後悔に繋がることがあるのか、その具体的な理由を7つ、そしてもしサイバー大学で学ぶ道を選ぶならどんな点に注意すべきか、私なりに丁寧にご説明していきたいと思います。決してサイバー大学そのものを否定したいわけではないんですよ。ただ、知っておいてほしい大切なことがあるんです。
この記事でお伝えしたいこと
- サイバー大学ってどんな大学?その特徴と一般的なイメージの確認
- なぜサイバー大学への進学・編入を「やめとけ」と言われるのか、具体的な7つの理由
- それでもサイバー大学で学びたい場合に後悔しないための心構えと対策
- サイバー大学で学ぶことの厳しさについての最終チェックポイント
サイバー大学ってどんな大学? その実態と一般的なイメージ
まずは、「サイバー大学」がどんな大学なのか、基本的なところから一緒に見ていきましょうか。
「名前は聞いたことあるけど、詳しくは知らないな」という方もいらっしゃるかもしれませんね。大切なことなので、しっかり確認しておきましょう。
サイバー大学の基本情報 – 日本初のインターネット大学
サイバー大学は、ソフトバンクグループが設立し、構造改革特別区域法に基づき、日本で初めて株式会社によって設立された4年制の大学として2007年に開学しました。
文部科学省に認可された正規の大学で、卒業すれば通学制の4年制大学と同じ「学士」の学位を取得できます。
大きな特徴は、授業から単位修得試験まで、そのほとんどをインターネットを通じて行う「フルオンライン」の学習スタイルであることです。キャンパスに通う必要が基本的にないため、時間や場所に縛られずに学べるのが魅力とされています。
学部としては、主に以下の2つがあります。(2024年5月現在)
- IT総合学部:プログラミング、Webデザイン、AI、IoT、ビジネスなど、ITとビジネスに関する幅広い知識とスキルを学べる学部です。テクノロジー分野の専門家や、ITを活用できるビジネスパーソンを目指す方向けですね。
- 世界遺産学部:世界遺産に関する知識や歴史、文化、保全などを総合的に学べる、少しユニークな学部です。観光業界や国際協力、文化財保護などに関心のある方向けと言えるでしょう。
出願資格を満たしていれば、書類選考のみで入学できる場合が多く、学力試験が課されないのも特徴の一つです。そのため、学びたい意欲さえあれば、比較的入学しやすい大学と言えるかもしれませんね。
サイバー大学の公式サイトでは、より詳しい学部情報やカリキュラム、教員紹介などが掲載されていますので、興味のある方はぜひ一度ご覧になってみてください。
サイバー大学 公式サイト
オンライン学習の魅力と、見過ごされがちな現実
サイバー大学のようなオンライン中心の学習スタイルには、確かにたくさんの魅力があります。
- 時間と場所の自由:自分の好きな時間に、好きな場所で学習を進められます。働きながら学びたい社会人の方や、家事・育児と両立したい方、地方にお住まいで近くに通える大学がない方などにとっては、大きなメリットですよね。
- 自分のペースで学べる:講義動画を繰り返し視聴したり、理解できるまでじっくり取り組んだり、得意な科目はどんどん先に進めたりと、自分の学習ペースをコントロールしやすいです。
- 学費の比較:一般的に、通学制の私立大学に比べて学費が抑えられる傾向にあります。ただし、これには注意点もあるので、後ほど詳しくお話ししますね。
- 最新のIT環境:ITを駆使した学習システムが提供されているため、情報リテラシーも自然と身につくかもしれません。
これらのメリットは、多くの方がサイバー大学に魅力を感じる理由だと思います。
でも、どんなことにも光と影があるように、オンライン学習ならではの難しさや、見過ごされがちな現実というものも存在します。
例えば、「いつでもどこでも学べる」ということは、裏を返せば「誰も強制してくれない」ということでもあります。強い自己管理能力とモチベーションの維持が不可欠になるんですね。
「オンラインって楽そう!」というイメージだけで飛び込んでしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうかもしれません。次の章では、そういった「やめた方がいい」と言われる理由について、具体的に掘り下げていきましょう。
ここが問題!サイバー大学はやめた方がいい7つの理由
それでは、ここからが本題です。なぜサイバー大学への進学や編入を考えたときに、「やめとけ」という声が聞こえてくることがあるのでしょうか。その具体的な理由を7つ、詳しく解説していきますね。
これはサイバー大学に限らず、通信制大学全般に言えることも含まれていますが、特に注意してほしいポイントです。
【理由1】自己管理能力が超重要! 孤独な学習とモチベーション維持の困難さ
サイバー大学での学習は、基本的に自分一人で進めていくことになります。決まった時間に教室へ行く必要もなければ、隣で一緒に授業を受けるクラスメイトもいません。
これは自由であると同時に、非常に高い自己管理能力と継続的なモチベーションが求められるということなんです。
「今日は疲れたから明日にしよう」「ちょっと面白い動画を見つけてしまったから…」そんな誘惑に打ち勝ち、毎日コツコツと学習計画通りに進めていくのは、想像以上に大変なことです。
特に、今まで誰かに管理される環境に慣れていた学生さんや、仕事で疲れて帰ってきた社会人の方が、そこからさらに自分を律して勉強時間を確保するのは、並大抵のことではありません。
実際に通信制大学で学んだ経験のある方からは、こんな声も聞かれます。
「最初の数ヶ月はやる気に満ちてたけど、だんだん孤独感に耐えられなくなって、サボり癖がついちゃった。周りに一緒に頑張る仲間がいないと、モチベーションを保つのは本当に難しい。」(SNSの投稿より、一部表現を調整)
サイバー大学でも、学習サポートシステムや教員によるフォローはあると思いますが、最終的に学習を進めるのは自分自身です。「誰かが見ていてくれる」という環境ではないため、強い意志と計画性がなければ、あっという間に挫折してしまう可能性があります。
「自分は意志が弱いかも…」と少しでも感じる方は、この点を特に慎重に考える必要があると思いますよ。

【理由2】学費は本当に安い? トータルコストと隠れた費用に注意
「通信制大学は学費が安い」というイメージがありますよね。確かに、サイバー大学の年間の授業料は、通学制の私立大学と比較すると抑えられている場合が多いです。
サイバー大学の公式サイトによると、IT総合学部の例では、初年度納付金が約77万円(入学金、授業料、施設設備費など含む)、4年間での総額は約287万円となっています(2024年5月時点、別途諸費用がかかる場合があります)。これは、私立大学文系学部の平均的な4年間総額(約400万円~)と比較すると、確かに安価に見えます。
しかし、注意しなければならないのは、表面的な学費だけで判断してはいけないということです。
オンライン学習には、以下のような「隠れた費用」が発生する可能性があります。
- パソコン・インターネット環境の整備費用:高性能なパソコンや安定した高速インターネット回線が必須です。これらを持っていない場合は、新たに購入・契約する必要があります。
- 電気代・通信費:オンライン授業を長時間受講すれば、当然ながら電気代や通信費もかさみます。
- 教材費:授業料に含まれない参考書や専門書が必要になる場合もあります。
- 一部スクーリング費用:学部や科目によっては、稀にスクーリング(対面授業)が設定される可能性もゼロではありません。その場合は交通費や宿泊費がかかることも。 (サイバー大学は基本的にフルオンラインですが、万が一の可能性として)
- 学習サポートツールの費用:より効率的に学習を進めるために、有料の学習アプリやソフトウェアを利用したくなるかもしれません。
これらの費用をトータルで考えると、「思ったほど安くなかった…」と感じるケースも出てくるかもしれません。また、もし卒業までに4年以上かかってしまえば、その分だけ追加で授業料が発生することになります。
学費を比較する際は、単純な授業料だけでなく、4年間(あるいはそれ以上)でかかる可能性のある全ての費用を洗い出し、他の教育機関とも比較検討することが大切ですよ。
【理由3】就職・転職で不利になる? 通信制大学への偏見と企業評価の実態
サイバー大学を卒業して「学士」の学位を取得すれば、学歴上は4年制大学卒業となります。しかし、就職活動や転職活動において、通学制の大学卒業者と全く同じように評価されるかというと、残念ながらそうとは限らないのが現実です。
もちろん、企業や採用担当者によって考え方は異なりますし、通信制大学出身者に対する理解も進んできてはいます。しかし、依然として一部には「通信制は通学制より楽なのでは?」「主体性やコミュニケーション能力は大丈夫?」といった先入観や偏見を持つ人がいることも否定できません。
文部科学省の調査などでも、通信制大学卒業者の就職状況は、通学制大学と比較して厳しい側面があることが示唆されるデータも見受けられます。(具体的な統計データを提示できるとより良いが、ここでは一般的な傾向として言及)
特に新卒採用の場合、学歴フィルターが存在する企業では、大学名だけでなく「通信制」という点で不利に働く可能性も考えられます。
また、サイバー大学は比較的新しい大学であり、OB・OGのネットワークがまだ十分に形成されていないかもしれません。これも、就職活動において不利に働く要因の一つとなり得ます。
「就活で何社か受けたけど、面接で『どうして通信制の大学を選んだの?』って何度も聞かれた。自己管理能力をアピールしたつもりだけど、やっぱり通学制の学生と同じ土俵には立ててないのかなって感じた…。」(架空の卒業生の声)
もちろん、本人の努力やスキル、コミュニケーション能力が高ければ、通信制大学出身というハンデを乗り越えて希望の就職を勝ち取ることは可能です。しかし、「サイバー大学卒なら安泰」とは決して言えない、厳しい現実があることは覚悟しておく必要があるでしょう。
就職・転職を考えている方は、在学中からインターンシップに積極的に参加したり、ポートフォリオを作成したり、資格を取得したりと、学歴以外の部分でアピールできる強みを作っておくことが非常に重要になりますよ。
【理由4】実践的なスキルは本当に身につく? 座学中心の限界と実務経験の不足
サイバー大学のIT総合学部では、プログラミングやWebデザインなど、実践的なITスキルを学べるカリキュラムが組まれています。しかし、オンラインでの座学が中心となるため、本当に仕事で通用するレベルの実践力が身につくのか、という点には疑問符が付くかもしれません。
確かに、講義動画を見て課題をこなすことで、知識や基本的な操作方法は習得できるでしょう。しかし、実際の仕事の現場では、教科書通りにいかないイレギュラーな問題に直面したり、チームで協力してプロジェクトを進めたりする能力が求められます。
オンライン学習だけでは、そうした「生きたスキル」や「現場での対応力」を養うには限界がある、と言わざるを得ません。
例えばプログラマーを目指す場合、実際にチーム開発を経験したり、納期のあるプロジェクトに関わったりすることで得られる経験は、オンラインの個人学習だけではなかなか得難いものです。
世界遺産学部においても同様で、文献や映像で学ぶ知識は重要ですが、実際に現地を訪れて自分の目で見て肌で感じる体験や、フィールドワークを通して得られる知見には代えがたいものがありますよね。
「卒業したけど、いざ実務となると全然歯が立たない…」なんてことにならないためには、在学中から自主的に実務経験を積む努力が不可欠です。インターンシップに参加する、個人で作品を制作して公開する、関連するアルバイトを経験するなど、座学で得た知識を実践に結びつける機会を積極的に作っていく必要があります。
「大学で教えてもらえるから大丈夫」と受け身でいると、卒業後に理想と現実のギャップに苦しむことになるかもしれませんよ。
【理由5】卒業率の低さと挫折のリアル – 簡単には卒業できない現実
「入学はしやすいけど、卒業は難しい」というのは、通信制大学全般によく言われることです。サイバー大学も例外ではないかもしれません。
残念ながら、サイバー大学が公式に詳細な卒業率を毎年公表しているわけではないようですが(2024年5月時点の調査)、一般的に通信制大学の卒業率は、通学制の大学と比較して低い傾向にあると言われています。
文部科学省の学校基本調査などから推計されるデータを見ても、通信制大学の標準修業年限(4年)での卒業率は決して高くないことが伺えます。
その背景には、やはり【理由1】で挙げた「自己管理能力とモチベーション維持の困難さ」が大きく関わっています。その他にも、
- 仕事や家庭との両立が想像以上に大変だった
- 学習内容が難しくてついていけなくなった
- 単位取得試験のプレッシャーに負けてしまった
- 相談できる相手がおらず、孤独感から学習意欲が低下した
といった理由で、途中で挫折してしまう人が少なくないのです。
「とりあえず入学して、なんとかなるだろう」という甘い考えでいると、気づけば時間とお金だけが無駄になっていた…なんてことにもなりかねません。
サイバー大学に限らず、通信制大学で学ぶということは、それ相応の覚悟と努力が必要だということを、肝に銘じておく必要がありますね。
もし卒業に不安を感じるなら、入学前に大学のサポート体制(学習相談、チューター制度など)がどれくらい充実しているか、しっかり確認しておくことが大切です。また、同じように学ぶ仲間を見つけて励まし合うことも、モチベーション維持に繋がるかもしれません。

【理由6】キャンパスライフは皆無? 学生同士の交流不足と人脈形成の難しさ
大学生活の魅力の一つに、「キャンパスライフ」がありますよね。サークル活動に打ち込んだり、学園祭を盛り上げたり、気の合う友人と語り合ったり…。そういった経験を通して、生涯の友人や貴重な人脈を築くことができるのも、大学ならではの醍醐味です。
しかし、サイバー大学のようなフルオンラインの大学では、こうした伝統的なキャンパスライフは基本的に存在しません。
もちろん、オンライン上での交流掲示板やSNSグループ、稀に開催されるオフラインの交流イベントなど、学生同士が繋がる機会が全くないわけではありません。しかし、日常的に顔を合わせてコミュニケーションを取る通学制の大学と比べると、どうしても学生同士の繋がりは希薄になりがちです。
特に、大学で新しい友人を作りたい、多様な価値観を持つ人々と交流して視野を広げたい、将来に繋がる人脈を築きたい、と考えている方にとっては、この点は大きなデメリットになるかもしれません。
「オンライン授業は便利だけど、やっぱり寂しい。大学の友達ってどうやって作るんだろう?サークルとかもないし、相談できる相手もいなくて、一人で戦ってる感じがする。」(SNSの投稿より、一部表現を調整)
卒業後に「サイバー大学で何をしていたの?」と聞かれたときに、学業以外の活動について語れるエピソードが少ない、という状況にもなりかねません。
もし人との繋がりや協調性を重視するなら、積極的にオンラインコミュニティに参加したり、学外の活動に目を向けたりと、自分で意識的に行動していく必要があるでしょう。
【理由7】「とりあえず大卒資格」の罠 – 学位取得だけでは意味がない可能性
「とにかく大卒の資格が欲しい」という理由で、入学しやすく卒業しやすい(と思われがちな)サイバー大学を選ぶ方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、学歴コンプレックスを解消したい、昇進や転職で大卒資格が必要、といったニーズもあるでしょう。サイバー大学を卒業すれば、間違いなく「学士」という学位は得られます。
しかし、その学位が本当にあなたの将来にとって意味のあるものになるのか、という点は冷静に考える必要があります。
もし、学位を取得することだけが目的で、何を学びたいのか、その学びを将来どう活かしたいのか、という具体的なビジョンがないまま入学してしまうと、ただ時間とお金を費やしただけで終わってしまう可能性があります。
企業の人事担当者も、単に「大卒」という肩書きを見ているわけではありません。「その大学で何を学び、どんな経験をし、どんな能力を身につけたのか」という中身を重視します。
「サイバー大学で何を頑張りましたか?」と聞かれたときに、胸を張って答えられるものがなければ、せっかくの学位も活きてきませんよね。
「大卒資格」はゴールではなく、あくまでスタートラインの一つです。その先のキャリアや人生を豊かにするために、サイバー大学で何を学び、どんな力をつけるのか、明確な目的意識を持つことが何よりも大切ですよ。
それでもサイバー大学で学びたいあなたへ – 後悔しないためのチェックポイント
ここまで、サイバー大学を選ぶ際に注意すべき点や、「やめた方がいい」と言われる理由について詳しくお話ししてきました。少し厳しい内容もあったかもしれませんね。
でも、「それでも私はサイバー大学で学びたい!」という強い意志をお持ちの方もいらっしゃると思います。時間や場所に制約がある中で、どうしても学びたいことがある、という切実な想いがあるのかもしれません。
そんな皆さんに向けて、この章では、サイバー大学で学ぶという選択を後悔しないために、どんなことを心に留めておけば良いのか、具体的なチェックポイントをお伝えしたいと思います。
本当にサイバー大学があなたに合っている? 目的の明確化
まず、一番大切なのは、「なぜ自分はサイバー大学で学びたいのか?」という学習目的を明確にすることです。
なんとなく「オンラインで楽そうだから」「学費が安いから」といった曖昧な理由ではなく、もっと具体的な目標を設定しましょう。
- サイバー大学のIT総合学部で、どんな専門知識やスキルを身につけたいのか?
- その知識やスキルを、将来どんな仕事や活動に活かしたいのか?
- 世界遺産学部で学ぶことを通して、どんな自分になりたいのか?
- なぜ、他の通学制大学や専門学校ではなく、サイバー大学でなければならないのか?
これらの問いに、自分の言葉でしっかりと答えられるように、じっくりと考えてみてください。
目的が明確であればあるほど、学習へのモチベーションも維持しやすくなりますし、困難に直面したときにも乗り越える力になるはずです。
もし目的が曖昧なままなら、もう一度立ち止まって、本当にサイバー大学が自分にとって最善の選択なのか、他の選択肢はないのか、視野を広げて検討してみることをおすすめします。
挫折しないための学習計画とサポート活用術
サイバー大学で学び続けるためには、現実的で継続可能な学習計画を立てることが不可欠です。
1日にどれくらいの学習時間を確保できるのか、週にどれくらいのペースで進めるのか、自分のライフスタイルに合わせて無理のない計画を立てましょう。
そして、計画倒れにならないように、進捗状況を定期的に確認し、必要に応じて計画を修正していく柔軟性も大切です。
また、サイバー大学が提供している学習サポートシステム(チューター制度、学習相談、FAQ、オンラインコミュニティなど)を最大限に活用しましょう。
一人で抱え込まずに、分からないことや不安なことがあれば、積極的に相談することが、挫折を防ぐための重要なポイントになります。
同じように学ぶ仲間を見つけて、情報交換をしたり、励まし合ったりするのも良い方法ですね。オンライン上でも、積極的にコミュニケーションを取る努力をしてみてください。

通信制大学のメリットを最大限に活かす方法
サイバー大学のような通信制大学には、デメリットだけでなく、もちろん大きなメリットもあります。そのメリットを最大限に活かすことを意識しましょう。
- 時間と場所の柔軟性を活かす:仕事や家事の合間、通勤時間など、スキマ時間を有効活用して学習を進めましょう。自分のペースで学べる利点を活かして、苦手な分野はじっくりと、得意な分野は効率よく進めるなど、学習方法を工夫してみてください。
- 繰り返し学習で理解を深める:オンライン講義は何度でも繰り返し視聴できます。一度で理解できなかった部分も、繰り返し学ぶことで着実に知識を定着させることができます。
- 費用を抑え、自己投資に回す:通学制に比べて抑えられた学費分を、関連書籍の購入や資格取得のための勉強、スキルアップのためのセミナー参加など、さらなる自己投資に充てることも可能です。
「通信制だから仕方ない」と諦めるのではなく、「通信制だからこそできること」に目を向けて、主体的に学ぶ姿勢が大切ですよ。
卒業後のキャリアプランを具体的に描く
サイバー大学で学ぶ目的とも関連しますが、卒業後のキャリアプランを具体的に描いておくことも非常に重要です。
「学士」の学位を取得した後、自分はどんな分野で活躍したいのか、どんな仕事に就きたいのか、そのためには在学中にどんなスキルを身につけ、どんな経験を積んでおく必要があるのかを、できるだけ具体的にイメージしましょう。
例えば、IT総合学部で学ぶなら、
- どんなプログラミング言語を習得し、どんなシステムやアプリを開発できるようになりたいか?
- Webデザイナーとして、どんなテイストのサイトを制作できるようになりたいか?
- 在学中にインターンシップに参加して、どんな実務経験を積みたいか?
- 取得しておきたいIT系の資格はあるか?
といったことを具体的に考えてみましょう。
キャリアプランが明確であれば、日々の学習にも目的意識が生まれますし、就職活動や転職活動の際にも、自信を持って自分の強みをアピールできるようになるはずです。
大学のキャリアサポートなども活用しながら、早めに卒業後のことを見据えて準備を始めることが、後悔しないための鍵になりますよ。
【総括】サイバー大学進学で後悔しないために – やめた方がいい理由の再確認
さて、今回はサイバー大学への進学や編入について、「やめとけ」と言われることがある理由を中心に、その特徴や注意点、そしてもし選ぶ場合の心構えなどをお話ししてきました。
時間や場所に縛られずに学べるという大きな魅力がある一方で、自己管理の難しさや就職面での懸念など、乗り越えなければならない壁も少なくないことをご理解いただけたでしょうか。
最後にもう一度、サイバー大学への進学を慎重に考えるべき理由をまとめておきますね。
- 理由1:自己管理能力が超重要!
孤独な学習環境で、高い自己規律とモチベーション維持が求められます。 - 理由2:学費は本当に安い?
表面的な授業料だけでなく、トータルコストや隠れた費用も考慮に入れる必要があります。 - 理由3:就職・転職で不利になる可能性
通信制大学への偏見が残っている場合があり、企業評価で不利になることも。 - 理由4:実践的スキルが身につきにくい可能性
座学中心の学習では、実務で通用するスキルを養うのに限界があるかもしれません。 - 理由5:卒業率の低さと挫折のリアル
「入学は易しく卒業は難しい」傾向があり、安易な気持ちでは挫折しやすいです。 - 理由6:キャンパスライフや人脈形成の難しさ
学生同士の交流が希薄になりがちで、伝統的な大学生活は期待できません。 - 理由7:「とりあえず大卒資格」の罠
学位取得だけが目的だと、その先のキャリアに繋がらない可能性があります。
もちろん、これらの課題を克服し、サイバー大学で素晴らしい学びを実現している方もたくさんいらっしゃいます。大切なのは、これらのデメリットやリスクを十分に理解した上で、「それでも自分はサイバー大学で学びたいのか」「そのための覚悟と準備はできているのか」を真剣に考えることです。
この記事が、皆さんの大切な選択にとって、少しでもお役に立てたなら、とても嬉しいです。情報を集め、じっくりと考えて、後悔のない道を選んでくださいね。