「公認会計士」と聞くと、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか？「高収入でエリート」「企業の決算をチェックする専門家」「難関資格を突破したすごい人！」そんな、ちょっと憧れの眼差しで見てしまう方も多いかもしれませんね。
確かに、公認会計士は会計・監査のプロフェッショナルとして、社会経済において非常に重要な役割を担っています。でも、インターネットで「公認会計士」と検索してみると、「公認会計士 やめとけ」「公認会計士 後悔」「公認会計士 なる意味ない」なんて、少しドキッとするような言葉も一緒に表示されることがあるんです。
「え、そんなに大変なの？華やかな世界の裏には何かあるの…？」と、不安に感じてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。一体どうして、そんな声があがってしまうのでしょう？
この記事では、公認会計士という職業について、なぜ一部で「やめとけ」と言われてしまうのか、どんな点に注意しないと資格取得後やキャリアの途中で後悔につながってしまうのか、その理由を一つひとつ丁寧に、そして皆さんに分かりやすくご説明していきたいと思います。
もちろん、公認会計士には素晴らしい魅力ややりがいがたくさんあります。でも、今回はあえて「やめとけ」と言われる側面から、皆さんが将来の大きな決断をする際に、後で「こんなはずじゃなかった…」と肩を落とすことがないよう、お手伝いができれば嬉しいです。職業選択は人生を左右する大切なことですから、じっくりと考えていきましょうね。
この記事でお伝えしたいこと
- 公認会計士の基本的な仕事内容、資格取得までの道のり、そして一般的な魅力
- なぜ公認会計士が「やめとけ」と言われるのか、その具体的な6つの理由
- 公認会計士を目指す上で知っておくべき潜在的なリスクや厳しい現実
- それでも公認会計士を目指したいと考えた場合に、後悔を避け、賢明な判断をするための注意点と心構え
- ご自身の適性や価値観に、公認会計士という道が本当に合っているのかを見極めるためのヒント
公認会計士とは？その概要と魅力
まずはじめに、「公認会計士って、具体的にどんなお仕事をしているの？」「どうやったらなれるの？」という方のために、公認会計士の基本的なところからご説明しますね。その役割や魅力、そして資格取得の大変さを知ることは、今回のテーマを理解する上でとても大切なんです。
公認会計士の仕事内容
公認会計士の最も代表的で、かつ法律で独占業務として定められているお仕事は、「監査（かんさ）」です。監査というのは、企業が作成した決算書（貸借対照表や損益計算書など、企業の財産や経営成績を示す書類のことですね）が、法律や会計基準に照らして正しく作られているかどうかを、独立した第三者の立場からチェックし、その信頼性を保証することなんです。
この監査があるからこそ、投資家や銀行、取引先といった多くの人々が、その企業の情報を安心して利用できるんですね。まさに、資本主義経済を支える重要な役割を担っていると言えます。
監査業務の主な流れは、以下のようになります。
- 監査計画の立案：企業のビジネスやリスクを理解し、どこを重点的にチェックするか計画を立てます。
- 内部統制の評価：企業が不正や誤りを防ぐために設けている社内ルールや仕組み（内部統制）が、きちんと機能しているかを確認します。
- 実証手続：実際に企業の帳簿や伝票を調べたり、在庫を確認したり、取引先に残高を確認したりして、決算書の数字が正しいかどうかの証拠を集めます。
- 意見表明：集めた証拠に基づいて、決算書が適正かどうかについての意見を「監査報告書」としてまとめ、公表します。
この監査業務の他にも、公認会計士はその専門知識を活かして、幅広い分野で活躍しています。例えば、
- 税務業務：企業の法人税申告や個人の確定申告の代理、税務相談など（税理士登録も可能です）。
- コンサルティング業務：企業の経営戦略の立案、M&A（企業の合併・買収）のアドバイス、業務改善支援、IPO（株式公開）支援など。
- 組織内会計士：一般企業の経理・財務部門や経営企画部門で、専門知識を活かして働く。
- その他：公的機関での会計検査、大学での研究・教育活動、国際的な会計基準の設定に関わる仕事など、活躍の場は本当に多岐にわたります。
公認会計士になるには
公認会計士になるためには、超難関と言われる国家資格「公認会計士試験」に合格し、さらに実務経験を積むなど、いくつかのステップをクリアする必要があります。簡単な道のりではないんですね。
主な流れは以下の通りです。
- 公認会計士試験（短答式試験）に合格する：年に2回（12月と5月）実施され、財務会計論、管理会計論、監査論、企業法の4科目です。マークシート方式で、全ての科目に合格する必要があります。
- 公認会計士試験（論文式試験）に合格する：年に1回（8月）実施され、会計学（財務会計論・管理会計論）、監査論、企業法、租税法、そして選択科目（経営学、経済学、民法、統計学の中から1科目）の筆記試験です。短答式試験に合格した人だけが受験できます。
- 実務経験を積む：試験合格後、原則として3年以上の実務経験（業務補助等）が必要です。多くの場合、監査法人に就職してこの経験を積みます。
- 実務補習を修了し、修了考査に合格する：実務経験と並行して、日本公認会計士協会が実施する実務補習を受け、最後に修了考査（筆記試験）に合格する必要があります。
これらの全ての要件を満たして、ようやく公認会計士として登録することができるんです。公認会計士・監査審査会の発表によると、令和5年の公認会計士試験の合格率は7.6％（令和５年公認会計士試験の合格発表について – 金融庁）。やはり非常に狭き門だということが分かりますね。
公認会計士の一般的な魅力
そんな厳しい道のりを乗り越えて公認会計士になった方々には、どのような魅力があるのでしょうか。一般的に言われるメリットをいくつか挙げてみますね。
- 高い専門性と社会的信用：会計・監査のプロフェッショナルとして、高度な専門知識とスキルが身につき、社会からの信頼も厚いです。
- 高収入の可能性：特に大手監査法人に勤務する場合や、独立開業して成功した場合など、努力次第で高い収入を得られる可能性があります。
- キャリアパスの多様性：監査法人でのキャリアアップはもちろん、一般企業のCFO（最高財務責任者）や経理・財務の専門家、コンサルタント、税理士、独立開業など、幅広いキャリアの選択肢があります。
- 知的好奇心を満たせる：様々な企業のビジネスモデルや経営戦略に触れることができ、常に新しい知識や情報を吸収できる刺激的な環境です。
- 社会貢献の実感：企業の不正を防ぎ、資本市場の健全性を守るという、社会的に意義のある仕事に携わることができます。
これらの魅力に惹かれて、多くの方が公認会計士を目指すんですね。しかし、その裏には、見過ごせない大変さや厳しさも隠れているんです。
公認会計士はやめとけと言われる6つの深刻な理由
さて、ここからが本題です。公認会計士の概要と魅力をご理解いただいたところで、なぜ一部で「公認会計士はやめとけ」という、ちょっと心配になるような声があがってしまうのか、その具体的な理由を6つに絞って、詳しくご説明していきたいと思います。
これらの理由を知っておくことは、皆さんが公認会計士という道を検討する上で、非常に重要になってくるはずです。
【理由①】試験合格までの道のりが想像を絶するほど過酷で挫折しやすいから
公認会計士になるための最初の関門である公認会計士試験。これが、生半可な覚悟では到底太刀打ちできないほど、過酷な道のりなんです。「難関国家資格」という言葉だけでは伝えきれないほどの厳しさがあります。
まず、合格に必要な勉強時間は、一般的に3,000時間から5,000時間以上と言われています。多い方では7,000時間を超えることもあるそうです。これは、1日に8時間勉強したとしても、1年から2年以上かかる計算になります。実際には、働きながら勉強する社会人の方や、大学の授業と両立する学生さんが多いため、合格までに2～3年、あるいはそれ以上の期間を要するケースも珍しくありません。
この長期間にわたる勉強生活は、精神的にも肉体的にも大きな負担となります。
- 膨大な学習範囲：財務会計、管理会計、監査論、企業法、租税法など、それぞれの科目が非常に専門的でボリュームも膨大です。全てを深く理解し、記憶し、応用できるようになるまでには、途方もない努力が必要です。
- 孤独な戦い：周りの友人たちが遊んだり、キャリアを積んだりしている中で、自分だけがひたすら机に向かい続ける日々。時には、「自分は何をやっているんだろう…」と孤独感や焦燥感に苛まれることもあるでしょう。
- 先の見えない不安：どれだけ勉強しても、必ず合格できるという保証はありません。合格率が約10％前後という厳しい現実を前に、「もし合格できなかったら、これまでの時間は無駄になるのでは…」という不安が常につきまといます。
- 経済的な負担：専門予備校に通う場合、その費用は数十万円から100万円以上かかることもあります。また、受験に専念するために仕事を辞めたり、アルバイトの時間を減らしたりすると、収入面でも大きな負担が生じます。
実際に、公認会計士試験の受験者数は近年減少傾向にありましたが、令和5年は増加に転じました。しかし、それでも多くの方が途中で挫折してしまうという厳しい現実があります。合格者の声を聞くと、「二度とあの勉強はしたくない」とおっしゃる方も少なくないほどです。
「公認会計士を目指して2年間予備校に通ったけど、短答式すら受からなかった。周りはどんどん合格していくし、精神的にもう限界…。諦めて就職活動を始めたけど、もっと早く見切りをつければよかったと後悔してる。」（元受験生のSNS投稿より）
「働きながら会計士試験の勉強してたけど、毎日3時間の睡眠時間で体も心もボロボロ。結局、仕事との両立は無理だと悟って、受験をやめた。あのまま続けてたら、本当に倒れてたと思う。」
「自分ならできるはず！」という強い意志も大切ですが、この試験の過酷さを甘く見てはいけません。人生の貴重な時間を数年間も捧げる覚悟と、それを支えるだけの体力、精神力、そして経済的な基盤があるのか、冷静に自己分析する必要があるでしょう。
「やめとけ」と言われる最大の理由の一つが、この試験の厳しさにあるのかもしれませんね。
【理由②】監査業務の責任が極めて重く精神的プレッシャーが大きいから
晴れて公認会計士試験に合格し、監査法人などに就職すると、いよいよ会計士としてのキャリアがスタートします。しかし、ここでもまた、大きなプレッシャーとの戦いが待っています。特に、公認会計士の独占業務である「監査」は、非常に責任の重い仕事なんです。
企業の決算書が適正であるかどうかについて、公認会計士は独立した立場から意見を表明します。この「適正意見」は、その企業の財務情報に対するお墨付きのようなものであり、投資家や債権者など、多くの利害関係者がその情報を基に重要な意思決定を行います。
もし、公認会計士が不正や誤りを見抜けず、不適切な決算書に「適正」という意見を出してしまった場合、その影響は計り知れません。投資家が多額の損失を被ったり、金融機関が融資判断を誤ったり、最悪の場合は市場全体の信頼を揺るがすような事態に発展することもあり得るのです。
そのため、監査業務には以下のような精神的なプレッシャーが常につきまといます。
- 間違いが許されないという重圧：些細なミスも見逃せない、常に細心の注意を払わなければならないという緊張感。
- 専門家としての判断力：会計基準の解釈や、監査手続の選択など、専門家としての高度な判断が求められる場面が多く、その判断が正しいかどうか常に自問自答することになります。
- クライアント企業との折衝：時には、企業の経理担当者や経営者と、会計処理や開示の妥当性について厳しい議論を交わさなければならないこともあります。相手の顔色をうかがいつつも、言うべきことは言わなければならないというジレンマ。
- タイトなスケジュール：企業の決算発表のスケジュールは厳格に決まっているため、監査も限られた時間の中で効率的に、かつ質の高い仕事をこなさなければなりません。特に決算期（3月決算企業が多い日本なら、4月～5月頃）は、想像を絶するほどの繁忙期となります。
- 職業的懐疑心：「常に疑いの目を持つ」という監査の基本姿勢は、精神的に疲弊しやすいとも言われます。人を信じたいという気持ちと、不正の可能性を排除できないという職務との間で葛藤することもあるでしょう。
公認会計士法には、公認会計士の使命として「国民経済の健全な発展に寄与すること」が掲げられており、その社会的責任は非常に大きいのです（公認会計士法 第一条）。
この重責を全うするためには、強靭な精神力と高い倫理観が不可欠です。「数字を扱う細かい仕事が好きだから」という理由だけで監査の世界に飛び込むと、そのプレッシャーに押しつぶされてしまうかもしれません。
「監査の仕事って、本当に神経を使う。ちょっとした数字のズレも見逃せないし、クライアントからのプレッシャーもすごい。繁忙期は毎日終電で、土日もほとんど休めない。やりがいはあるけど、精神的にはかなりきついよ。」（現役公認会計士のブログより）
「やめとけ」という声の中には、この監査業務特有の精神的な負担の大きさを指摘するものも少なくありません。
【理由③】キャリアパスが監査法人に偏りがちでミスマッチを起こす可能性
公認会計士試験に合格した人の多くは、まず監査法人に就職して実務経験を積むのが一般的なキャリアパスとなっています。大手監査法人（いわゆるBig4：PwCあらた、EY新日本、KPMGあずさ、トーマツ）や準大手、中小の監査法人で、数年間は監査業務に従事することが多いでしょう。
監査法人では、スタッフ、シニアスタッフ、マネージャー、シニアマネージャー、そしてパートナーへとキャリアアップしていく道が用意されています。しかし、この監査業務が、必ずしも全ての会計士にとって「やりたい仕事」であるとは限りませんし、適性があるとも限りません。
中には、「本当は企業の経営企画に携わりたかった」「M&Aのようなダイナミックな仕事がしたかった」「税務の専門家になりたかった」といった、監査とは異なる分野に興味を持っていたものの、まずは監査法人で経験を積むのが王道だと考えて入所した、という方もいらっしゃるでしょう。しかし、実際に監査業務に没頭する中で、
- 監査という仕事の地道さや、過去の数字を検証するという後ろ向きな側面に物足りなさを感じる。
- クライアントにアドバイスをするよりも、自分で事業を動かしたいという思いが強くなる。
- 監査法人特有の組織文化や人間関係に馴染めない。
- 長時間労働や繁忙期の激務に耐えられない。
といった理由から、「自分が本当にやりたかった仕事はこれじゃないかもしれない…」とミスマッチを感じてしまうケースも少なくありません。
もちろん、監査法人での経験は、その後のキャリアにおいて非常に価値のあるものとなりますし、監査法人内でコンサルティング部門や税務部門に異動したり、数年後に一般事業会社やコンサルティングファーム、税理士法人などに転職したりする道も開かれています。
しかし、問題なのは、「会計士になったら、もっと華やかで自由な仕事ができると思っていたのに、現実は地道な監査作業の連続だった…」というギャップに苦しむ人がいることです。
また、監査法人での経験が長くなると、それが強みにもなる一方で、他の分野へのキャリアチェンジが難しくなる（あるいは、年収ダウンを覚悟しなければならない）といった側面も出てくる可能性があります。
「会計士試験に受かって大手監査法人に入ったけど、毎日ひたすら調書作りとクライアントとの細かいやり取り。もっとクリエイティブな仕事ができると思ってたのに、想像と全然違った。3年で辞めて、今は事業会社の経理で働いてるけど、年収はだいぶ下がったよ。」（元監査法人勤務の方の体験談より）
公認会計士という資格は、あくまでキャリアのスタートラインであり、その資格をどう活かすかは本人次第です。しかし、「とりあえず監査法人」という選択が、必ずしも自分の望むキャリアに繋がるとは限らないということを、事前に理解しておく必要があるでしょう。
自分の適性や本当にやりたいことを見極めずに進むと、後で「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。
【理由④】AI（人工知能）の台頭で将来性が不安視される声も無視できないから
近年、AI（人工知能）技術の発展は目覚ましく、様々な分野で人間の仕事がAIに代替されるのではないか、という議論が活発になっています。そして、公認会計士の主要業務である「監査」も、AIによってそのあり方が大きく変わる可能性が指摘されています。
例えば、AIは以下のような業務で活用が進むと考えられています。
- 大量のデータ処理・分析：企業の会計データをAIが瞬時に分析し、異常な取引や不正の兆候を検出する。人間が全ての取引をチェックするのは不可能ですが、AIなら全件チェックに近いことも可能になるかもしれません。
- 単純な照合・突合作業の自動化：請求書と支払記録の照合、銀行残高の確認といった定型的な作業は、AIやRPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）によって自動化されやすい分野です。
- リスク評価の高度化：過去のデータや外部情報などを基に、AIが企業の潜在的なリスクをより客観的かつ網羅的に評価する。
こうしたAIの活用が進めば、従来、公認会計士が行ってきた業務の一部、特に若手の会計士が担当することの多いルーティンワークやデータ収集・分析作業は、AIに置き換わっていく可能性があります。
そのため、「公認会計士の仕事は将来なくなるのではないか？」「せっかく苦労して資格を取っても、AIに仕事を奪われるのでは意味がない」といった不安の声も聞かれるようになりました。
しかし、多くの専門家は、「AIが公認会計士の仕事を完全に奪うわけではない」と考えています。むしろ、AIを使いこなすことで、公認会計士はより高度な判断や、クライアントとのコミュニケーション、不正リスクに対する深い洞察といった、人間にしかできない付加価値の高い業務に集中できるようになる、という見方もあります。
例えば、AIが検出した異常点について、なぜそれが生じたのか、企業のビジネス実態と照らし合わせて評価し、経営者と議論するといった役割は、依然として人間の会計士に求められるでしょう。
日本公認会計士協会も、「AI時代における監査の将来ビジョン」といった報告書で、AIと監査の協働について提言しています（参考：「AI時代における監査の将来ビジョン」の公表について）。
とはいえ、AI技術の進展によって、公認会計士に求められるスキルや役割が変化していくことは間違いありません。従来のやり方に固執していては、時代の変化に取り残されてしまうリスクがあります。
これから公認会計士を目指す方は、AIでは代替できない専門性やコミュニケーション能力、変化への適応力を磨いていく必要がある、ということを覚悟しておくべきでしょう。「AIなんて関係ない」と高を括っていると、将来、厳しい現実に直面するかもしれませんね。
【理由⑤】高収入のイメージが先行するが誰もがそうなれるわけではないという現実
「公認会計士＝高収入」というイメージは、確かに世間一般に広く浸透しています。実際に、大手監査法人に勤務する公認会計士の年収は、日本の平均年収と比較しても高い水準にあると言われています。しかし、この「高収入」という言葉を鵜呑みにしてしまうと、現実とのギャップに苦しむことになるかもしれません。
まず、監査法人内でも、役職や経験年数によって収入には大きな差があります。入所したばかりのスタッフクラスであれば、年収は500万円～700万円程度が一般的と言われますが、これは決して低い水準ではありません。
しかし、そこからシニアスタッフ、マネージャー、シニアマネージャー、そしてパートナーへと昇進していくにつれて年収は上がっていきますが、誰もが順調にパートナー（経営層の一員で、年収数千万円以上も可能と言われます）になれるわけではありません。
競争は非常に厳しく、途中で昇進が頭打ちになったり、他のキャリアを求めて転職したりする人も少なくありません。
また、監査法人以外のキャリアを選んだ場合、収入が監査法人時代よりも下がるケースも珍しくありません。
- 一般事業会社の経理・財務：専門性を活かせる一方で、給与水準は監査法人よりも低いことが多いです。ただし、CFOなどの役員クラスになれば高収入も期待できます。
- コンサルティングファーム：実力次第では監査法人以上の高収入も可能ですが、成果主義がより徹底しており、プレッシャーも大きいです。
- 独立開業：成功すれば青天井の収入も夢ではありませんが、顧客開拓や事務所経営など、会計士としてのスキル以外にも多くの能力が求められ、軌道に乗せるまでは収入が不安定になるリスクもあります。全ての独立会計士が高収入を得ているわけではありません。
さらに言えば、公認会計士の仕事は、特に繁忙期には長時間労働が常態化しやすいという側面があります。時給換算すると、「思ったほど割に合わない…」と感じる人もいるかもしれません。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」などを見ても、公認会計士・税理士の平均年収は高い部類に入りますが、それはあくまで平均値であり、個々人の状況は様々です（参考：令和４年賃金構造基本統計調査）。
「会計士って聞くと、みんな『儲かってるんでしょ？』って言うけど、現実はそんなに甘くないよ。確かに同年代のサラリーマンよりはもらってるかもしれないけど、その分、残業時間も半端ないし、プレッシャーもすごい。割に合ってるのかどうか、時々分からなくなる。」（中堅監査法人勤務の会計士の声）
「公認会計士になれば、誰でも簡単に高収入が得られてバラ色の人生が待っている」というような幻想は抱かない方が賢明です。高い収入を得るためには、それ相応の努力、能力、そして時には運も必要になる、という厳しい現実を理解しておくべきでしょう。高収入という魅力だけで目指すのは危険かもしれません。
【理由⑥】ワークライフバランスが非常に崩れやすい職場環境も
公認会計士、特に監査法人で働く場合、ワークライフバランスを保つのが非常に難しいと言われることが多いです。その最大の理由は、やはり繁忙期の存在です。
日本の多くの企業は3月決算のため、公認会計士にとっての繁忙期は、主に4月から5月にかけての決算監査の時期に集中します。この時期は、
- 連日の長時間残業：終電帰りやタクシー帰りは当たり前、時には泊まり込みで作業をすることもあると言われます。
- 休日出勤：土日もほとんど休めず、ひたすら仕事に追われる日々が続くことも。
- 極度のプレッシャー：タイトなスケジュールの中で、ミスなく膨大な量の監査業務をこなさなければならないという、精神的なプレッシャーも非常に大きいです。
こうした繁忙期の激務は、心身ともに大きな負担となり、プライベートな時間を確保することはほぼ不可能になります。家族や友人との時間が取れなかったり、趣味や休息の時間が持てなかったりすることで、ストレスが蓄積し、体調を崩してしまう人も少なくありません。
もちろん、監査法人も働き方改革を進めようとはしており、以前よりは労働時間が改善されたという声も聞かれます。また、繁忙期以外の時期（通常期）は、比較的休みが取りやすかったり、定時で帰れたりすることもあるようです。しかし、それでも「仕事に人生を捧げる覚悟が必要」と感じるほど、ワークライフバランスが偏りやすいのが実情のようです。
日本公認会計士協会が公表している「公認会計士の働き方等に関するアンケート調査結果」（「公認会計士の働き方等に関するアンケート」調査結果の公表について）などを見ると、働きがいを感じている会計士が多い一方で、労働時間や休暇の取得状況については、改善の余地があることがうかがえます。
「会計士の繁忙期は本当に地獄。プライベートなんて存在しない。友達との約束も全部キャンセルだし、家族にも申し訳ない気持ちでいっぱい。この生活、いつまで続けられるんだろうって、毎年思うよ。」
「昔よりはマシになったって言うけど、それでも繁忙期は月100時間以上の残業はザラ。体力的にも精神的にもきつい。もっと人間らしい生活がしたいって思うけど、なかなか抜け出せないんだよね…。」（X(旧Twitter)の会計士と思われる投稿より）
もし、あなたが「仕事もプライベートも充実させたい」「家族との時間を大切にしたい」「趣味や自己啓発の時間も確保したい」と強く願うのであれば、公認会計士、特に監査法人でのキャリアは、大きな覚悟と工夫が必要になるでしょう。このワークライフバランスの問題も、「やめとけ」と言われる大きな理由の一つなんですね。
以上が、「公認会計士はやめとけ」と言われることがある主な6つの理由です。どれも、公認会計士という職業や資格が持つ特性からくるものであり、決して軽い気持ちで受け流せるものではない、ということがお分かりいただけたでしょうか。
それでも公認会計士を目指すなら？後悔しないための賢い選択と心構え
ここまで公認会計士の厳しい側面や、「やめとけ」と言われる理由について詳しくお話ししてきましたが、「うーん、やっぱり公認会計士になるのは大変そうだから、諦めた方がいいのかな…」と、少し気持ちが揺らいでしまった方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、お待ちください！ 公認会計士という資格や職業が持つ魅力ややりがい、そして社会的な意義は、決して色褪せるものではありません。困難な道のりだからこそ、それを乗り越えた先には、大きな達成感と素晴らしいキャリアが待っている可能性も十分にあります。
大切なのは、公認会計士という道の「光」と「影」の両面を正しく理解し、その上で、ご自身の価値観や目標、そして覚悟と照らし合わせて、本当に自分にとって進むべき道なのかを真剣に考えることです。
そして、もし「それでも公認会計士を目指したい！」という強い意志をお持ちなのであれば、後悔しないために、いくつかの重要な心構えと準備が必要です。ここでは、そのためのヒントをいくつかご紹介しますね。
【ポイント①】なぜ公認会計士になりたいのか、明確な目的意識と揺るがない覚悟を持つ
まず何よりも大切なのは、「なぜ自分は公認会計士になりたいのか？」その動機や目的を、誰に何を言われても揺らがないくらい、明確に、そして深く自分の中に持つことです。先にお話ししたように、公認会計士になるまでの道のりも、なってからの仕事も、決して楽なものではありません。
幾度となく壁にぶつかったり、心が折れそうになったりすることもあるでしょう。そんな時、自分を支え、再び立ち上がらせてくれるのは、「それでも自分はこれをやり遂げたいんだ！」という強い目的意識と覚悟なんです。
- 「会計の専門性を極めて、社会に貢献したい」
- 「企業の成長をサポートする仕事がしたい」
- 「国際的に活躍できるプロフェッショナルになりたい」
- 「困難なことに挑戦して、自分を成長させたい」
動機は人それぞれで構いません。しかし、それが「なんとなく格好良さそうだから」「高収入が得られそうだから」といった表面的な理由だけであれば、厳しい現実に直面した時に、簡単に見失ってしまうかもしれません。
自分自身の内から湧き出る、本物の情熱や使命感を見つけ出すことが、長い戦いを乗り越えるための最初の、そして最も重要なステップです。
【ポイント②】情報収集を徹底し、メリットだけでなくデメリットや現実も直視する
公認会計士を目指すと決めたら、あるいはまだ迷っている段階だとしても、徹底的な情報収集を心がけましょう。そして、その際には、メリットや成功談だけでなく、デメリットや失敗談、厳しい現実についても積極的に情報を集め、目を背けずに直視することが非常に重要です。
- 公認会計士の仕事内容の詳細：監査だけでなく、税務やコンサルティングなど、様々な分野の仕事について具体的に調べる。
- 試験の難易度と対策：予備校のパンフレットだけでなく、合格者や不合格者の体験談、試験制度の変更点などを多角的に収集する。
- 監査法人の実態：労働時間、給与水準、企業文化、キャリアパスなどについて、現役の会計士や元会計士の声（ブログ、SNS、OB/OG訪問など）を参考にする。
- キャリアの多様性と現実：監査法人以外のキャリアパス（事業会社、コンサル、独立など）のメリット・デメリット、必要なスキル、収入の実態などを調べる。
- 業界の将来性：AIの影響や働き方改革の動向など、公認会計士を取り巻く環境変化についてもアンテナを張っておく。
予備校や一部のメディアは、どうしても良い面を強調しがちです。しかし、それだけを鵜呑みにせず、様々な角度から情報を集め、自分なりに整理し、客観的に判断する目を持つことが大切です。
日本公認会計士協会のウェブサイト（JICPA）や、金融庁の公認会計士・監査審査会のページ（CPAAOB）なども、信頼できる情報源の一つとなるでしょう。
【ポイント③】自分に合った学習計画と最適な学習環境を戦略的に整える
公認会計士試験という長丁場を乗り切るためには、自分に合った無理のない学習計画を立て、それを実行できる最適な学習環境を整えることが不可欠です。闇雲に勉強を始めるのではなく、戦略的に準備を進めましょう。
- 予備校の選択：多くの受験生が専門予備校を利用します。講師の質、教材、カリキュラム、サポート体制、合格実績、そして学費などを比較検討し、自分に最も合った予備校を選びましょう。無料の体験講義や説明会に参加してみるのも良いですね。
- 学習スケジュールの作成：合格目標時期から逆算し、各科目にどれくらいの時間を割り当てるか、1日の勉強時間、週単位・月単位の進捗目標などを具体的に計画します。ただし、計画はあくまで目安であり、適宜見直しや修正を行う柔軟性も持ちましょう。
- 学習場所の確保：自宅、予備校の自習室、図書館、カフェなど、自分が最も集中して勉強できる場所を確保します。
- 学習仲間との連携（必要であれば）：同じ目標を持つ仲間と情報交換をしたり、励まし合ったりすることで、モチベーションを維持しやすくなることがあります。ただし、馴れ合いになってしまわないよう注意も必要です。
- 家族や周囲の理解と協力：特に社会人受験生や、家族と同居している学生さんは、長期間の受験勉強に対する家族の理解と協力を得ることが非常に重要です。経済的な支援だけでなく、精神的なサポートも大きな力になります。
「気合と根性だけで乗り切れる！」と思うのは危険です。質の高い学習を継続するためには、戦略的な計画と、それを支える環境づくりが欠かせないということを覚えておいてくださいね。
【ポイント④】合格後のキャリアプランをできるだけ具体的に、そして多角的に考えておく
公認会計士試験に合格することは素晴らしいことですが、それはあくまでキャリアのスタート地点に過ぎません。合格後にどのようなキャリアを歩みたいのか、その具体的なイメージを、受験勉強中からできるだけ多角的に考えておくことをお勧めします。
- 監査法人でどのような経験を積みたいか：大手監査法人か中小監査法人か。どのような業種のクライアントを担当したいか。将来的にパートナーを目指すのか。
- 監査法人以外のキャリアに興味はあるか：コンサルティング、税務、M&Aアドバイザリー、事業会社の経理・財務、IPO支援、独立開業など、公認会計士の知識や経験を活かせる分野は多岐にわたります。それぞれの分野で求められるスキルや働きがい、将来性などを調べてみましょう。
- 自分の強みや適性は何か：コミュニケーション能力が高いのか、分析力に優れているのか、リーダーシップを発揮したいのか、コツコツと地道な作業が得意なのか。自分の強みや適性と、目指すキャリアの方向性が合致しているかを見極めることが大切です。
- ワークライフバランスに対する考え方：収入やキャリアアップを最優先するのか、それともプライベートの時間も大切にしたいのか。自分の価値観に合った働き方ができるキャリアを選択することが、長期的な満足度に繋がります。
もちろん、実際に働き始めてからでないと分からないことも多いでしょうし、キャリアプランは途中で変わっても構いません。しかし、事前に様々な選択肢があることを知り、それぞれの可能性について考えておくことで、いざキャリアの岐路に立った時に、より納得のいく決断ができるはずです。
「とりあえず監査法人に入ってから考えよう」というのも一つの手ですが、その先にある景色を少しでも具体的にイメージしておくことは、受験勉強のモチベーション維持にも繋がるかもしれませんね。
【ポイント⑤】何よりも心身の健康管理を最優先することを忘れない
公認会計士試験の勉強は長期戦であり、合格後の仕事もプレッシャーが大きく、時には激務となることもあります。そんな中で、最も大切にしなければならないのは、ご自身の心と体の健康です。
どんなに高い目標を持っていても、どんなに素晴らしい才能があっても、健康を損ねてしまっては元も子もありません。
- 十分な睡眠時間の確保：睡眠不足は集中力や記憶力の低下を招き、学習効率を著しく下げます。また、免疫力の低下にも繋がりかねません。
- バランスの取れた食事：健康な体を作る基本です。インスタント食品や外食ばかりに頼らず、栄養バランスを考えた食事を心がけましょう。
- 適度な運動習慣：長時間座りっぱなしの勉強は、血行不良や運動不足を招きます。ウォーキングやストレッチなど、軽い運動でも良いので、日常的に体を動かす習慣を取り入れましょう。
- 効果的なストレス解消法を見つける：勉強や仕事のストレスを溜め込まないように、自分に合ったリフレッシュ方法（趣味の時間、友人との会話、音楽を聴く、自然に触れるなど）を見つけて、意識的に実践しましょう。
- 定期的な休息日を設ける：毎日根を詰めて勉強や仕事をするのではなく、週に1日程度は完全に休む日を設けるなど、メリハリをつけることが大切です。
- 異変を感じたら早めに専門機関に相談する：心や体に不調を感じたら、我慢せずに早めに医師やカウンセラーなどの専門家に相談しましょう。早期発見・早期対処が重要です。
特に受験生の中には、「寝る間も惜しんで勉強しなければ合格できない」と自分を追い込んでしまう方もいらっしゃいますが、それは必ずしも正しいとは言えません。持続可能な努力をするためには、心身の健康が土台となるのです。頑張りすぎる自分を時には褒めてあげて、上手に休息を取りながら、長い道のりを着実に進んでいくことを心がけてくださいね。
これらのポイントを押さえて、覚悟と準備を持って臨めば、公認会計士という道は、きっとあなたにとって大きな成長と達成感、そして社会に貢献できる素晴らしいキャリアをもたらしてくれるはずです。
大切なのは、情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考え、自分で決断し、そしてその決断に責任を持つことなんですね。
公認会計士を目指す上での「やめとけ」理由総括
さて、ここまで公認会計士について、「やめとけ」と言われてしまう理由や、それでも公認会計士という道を選ぶ場合に後悔しないための心構えや準備について、詳しくお話ししてきました。
最後に、今回の内容をまとめて、皆さんがこの難関資格、そして専門性の高い職業について考える上で、本当に大切なことは何なのか、おさらいをしておきましょう。
今回の記事でお伝えしてきた、「公認会計士はやめとけ」と一部で言われることがある主な理由は、以下の6点でしたね。
- 理由①：試験合格までの道のりが想像を絶するほど過酷で挫折しやすい
膨大な勉強時間、長期間の受験生活、精神的・経済的負担は計り知れません。 - 理由②：監査業務の責任が極めて重く精神的プレッシャーが大きい
社会の信頼を背負う独占業務であり、常に緊張感と高い倫理観が求められます。 - 理由③：キャリアパスが監査法人に偏りがちでミスマッチを起こす可能性
思い描いていた仕事とのギャップや、監査業務への不適応を感じることもあります。 - 理由④：AI（人工知能）の台頭で将来性が不安視される声も無視できない
会計士の役割変化への対応と、AIでは代替できない能力の習得が不可欠です。 - 理由⑤：高収入のイメージが先行するが誰もがそうなれるわけではないという現実
役職や経験、選択するキャリアによって収入は大きく異なり、楽して稼げるわけではありません。 - 理由⑥：ワークライフバランスが非常に崩れやすい職場環境も
特に繁忙期の長時間労働は常態化しやすく、プライベートとの両立が困難な場合があります。
これらの理由だけを見ると、「やっぱり公認会計士になるのは、あまりにも大変でリスクが大きすぎる…」と、尻込みしてしまうかもしれません。でも、どうか忘れないでください。これらの厳しい側面は、公認会計士という仕事が持つ高い専門性、社会的な重要性、そして大きな可能性の裏返しでもあるということを。
どんな職業にも、楽なことばかりではありません。そして、大きな目標を達成するためには、相応の努力と困難が伴うのは当然のことなのかもしれませんね。
公認会計士という道を選ぶか否か、その最終的な判断をする上で最も重要なのは、インターネット上の誰かの「やめとけ」という言葉や、あるいは「素晴らしい」という称賛の声にただ左右されるのではなく、
- まず、ご自身が「なぜ公認会計士になりたいのか」「公認会計士になって何を成し遂げたいのか」という、心の底からの「目的」と「情熱」を持っているのかを、深く自問自答すること。
- 次に、公認会計士という資格や職業に関する情報を、メリット・デメリットの両面から、そしてできる限り多くの信頼できる情報源から、徹底的に収集し、客観的に理解しようと努めること。
- そして、そこで得た知識と、ご自身の価値観（何を大切にしたいか）、適性（何が得意で何が苦手か）、そして現実的な状況（時間的・経済的・精神的な余裕など）を冷静に照らし合わせ、本当に自分にとって挑戦する価値のある道なのか、腹を括って判断すること。
- 最後に、もし挑戦すると決めたならば、その決断に責任を持ち、あらゆる困難を乗り越える覚悟と、それを支える周到な準備（学習計画、環境整備、健康管理など）を持って、全力で取り組むこと。
これらのステップを一つひとつ真摯に踏んでいくことが、後悔のない選択をするための、そして、もし公認会計士という道を選んだ場合に、その道を力強く歩んでいくための、何よりの力になるのだと、私は信じています。
公認会計士は、確かに険しい道のりかもしれません。しかし、その先には、会計・監査のプロフェッショナルとして社会に貢献できるという大きなやりがい、多様なキャリアを切り拓いていける可能性、そして何よりも、困難を乗り越えた者だけが得られる大きな自信と成長が待っているはずです。
「やめとけ」という言葉は、時に私たちを臆病にさせ、挑戦する前から諦めさせてしまうことがあります。しかし、その言葉の裏にある「なぜ？」を深く掘り下げ、そのリスクを理解した上で、「それでも自分はこの道を進みたい」と心から思えるのであれば、その声はもはや障害ではなく、むしろより慎重に、より賢明に準備を進めるための貴重なアドバイスへと変わるのではないでしょうか。
この記事が、皆さんの公認会計士という職業に対する理解を少しでも深め、そして何よりも、皆さんお一人おひとりが、ご自身の未来について真剣に考え、後悔のない決断をするための一助となれたなら、これほど嬉しいことはありません。皆さんの輝かしい未来を、心から応援しています！
