学生マンションはやめとけ|安心と引き換えに後悔する7つの落とし穴

やめとけ

こんにちは。高校を卒業して、いよいよ大学生活が始まる皆さん、おめでとうございます!新生活への期待とともに、どんな場所に住もうかと、胸を膨らませていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

住まい選びの選択肢として、一人暮らしのアパートやマンションと並んで、「学生マンション」という言葉を目にする機会もあるかと思います。「学生専用だから安心だし、友達もできやすそう!」なんて、素敵なイメージをお持ちかもしれませんね。

ですが、インターネットで「学生マンション」と検索すると、「やめとけ」「後悔」「失敗談」といった、少し気になる言葉が一緒に表示されることがあります。これは一体、どうしてなのでしょうか?この記事では、学生マンションのメリットの裏に隠された厳しい現実や、「やめとけ」と言われる具体的な理由を、皆さんの大切な大学生活が最高のものになるように、心を込めて丁寧に解説していきます。

この記事でお伝えしたいこと

  • 学生マンションとは?一般的な賃貸物件との違いと特徴
  • なぜ学生マンションは「やめとけ」と言われるのか?7つの具体的な理由
  • それでも学生マンションを選ぶ場合に後悔しないための心構え
  • 学生マンションという選択肢を考える上での総括

学生マンションとは?一般的な賃貸物件との違いと特徴

まず、「学生マンション」がどのような住まいなのか、基本的なところからご説明しますね。普通の賃貸マンションと何が違うのか、どこが魅力的に見えるのかを理解しておきましょう。

学生マンションの基本的な特徴

学生マンションは、その名の通り「学生さんだけが入居できる賃貸マンション」のことです。一般的な賃貸物件と比べて、以下のような特徴を持っていることが多いです。

  • 入居者の限定:大学生や専門学校生のみが入居可能で、社会人やファミリーは住めません。
  • 家具・家電付き:ベッド、机、冷蔵庫、洗濯機などが備え付けられていることが多く、引っ越しの初期費用や手間を抑えられます。
  • セキュリティ:オートロックや防犯カメラ、管理人の常駐など、セキュリティ対策が強化されている傾向があります。親御さんにとっても安心材料ですよね。
  • サービス:インターネット完備、食事提供サービス(食堂併設)、宅配ボックス、共有スペース(ラウンジや自習室)などが付帯していることもあります。
  • 管理体制:学生の生活に合わせたサポートや、トラブル時の対応が手厚いことを謳っている場合が多いです。

これらの特徴から、「安心して新生活を始められる」「初めての一人暮らしでも困らない」といった印象を受けやすいのが、学生マンションの魅力的な点だと言えるでしょう。

誰もいない日本の電車内

なぜ学生マンションは魅力的に見えるのか

多くの学生さんやその保護者の方が、学生マンションに魅力を感じるのは、主に次のような理由からだと思います。

  1. 親御さんの安心感:学生専用で管理が行き届いているため、親御さんが「安心できる」と感じやすい点が挙げられます。特に初めての一人暮らしの場合、セキュリティ面は重視されますよね。
  2. 初期費用の軽減:家具・家電付きの物件が多く、新たに購入する手間や費用を削減できます。引っ越し費用も抑えられるのは助かりますね。
  3. 友達作り:同じ大学の学生が多いため、知り合いができやすく、情報交換や交流がしやすいと期待されます。
  4. 生活の利便性:インターネット完備や食事付き、大学までの距離が近いなど、学生生活をサポートするサービスが充実していることが多いです。

こうして見ると、たしかに良いことずくめに思えますよね。しかし、これらのメリットが、実はデメリットと表裏一体の関係にあるということを、この先で詳しくお話ししていきたいと思います。

学生マンションはやめた方がいい!勧められない7つの理由

ここからがこの記事の本題です。なぜ、一見すると魅力的な学生マンションが「やめとけ」と言われてしまうのでしょうか。その理由を7つに分けて、詳しく見ていきましょう。多くの学生さんが実際に経験した、リアルな落とし穴を知ることで、後悔のない選択ができるはずです。

【理由①】家賃が高すぎる!費用対効果の悪さ

学生マンションを選ぶ最大のデメリットの一つが、その家賃の高さです。同じエリア、同じ広さの一般的な賃貸物件と比較すると、学生マンションの方が割高であることがほとんどなんです。

なぜ高いのか、主な理由は次の通りです。

  • 「安心」の対価:セキュリティの高さや、管理体制の充実がアピールポイントなので、その分の費用が家賃に上乗せされています。
  • 家具・家電付き:備え付けの家具・家電にかかる費用も、当然家賃に含まれています。
  • 各種サービス:インターネット無料、食堂、共有スペースなどのサービス費用も、家賃や管理費に反映されています。
  • 広告費:大学のパンフレットに掲載されたり、専用のウェブサイトで大きく宣伝されたりする費用も、間接的に家賃に転嫁されていることがあります。

例えば、一般的な物件なら月5万円で借りられる部屋が、学生マンションだと月6.5万円~7万円になる、といったケースも珍しくありません。年間で考えると、18万円~24万円もの差が出てしまいます。

この差額があれば、自分で家具・家電を揃えたり、好きな場所に旅行に行ったり、あるいは、将来のための貯金に回したりすることもできますよね。安易に「家具付きだからお得」と飛びつくのではなく、長期的な視点で費用対効果を考えることが大切なんです。

日本の文房具店の棚

【理由②】意外と自由がない?厳しい入居規則と制約

学生マンションは、学生の安全や生活リズムを考慮して、様々なルールが設けられていることが多いです。しかし、これが大学生らしい自由な生活を阻害する原因になってしまうことがあるんです。

一般的な賃貸物件にはない、学生マンションならではの厳しいルールには、以下のようなものがあります。

  • 門限:深夜帯にはエントランスが施錠され、出入りが制限される場合があります。アルバイトやサークルの飲み会で帰りが遅くなると困りますよね。
  • 来客制限:友人や恋人の宿泊が禁止されていたり、異性の部屋への立ち入りが時間帯で厳しく制限されたりします。
  • 音出し制限:隣室への配慮から、楽器の演奏や友人を招いての騒音に厳しく、息苦しさを感じることも。
  • 清掃ルール:共有スペースの清掃当番や、ゴミ出しのルールが厳格に定められていることがあります。

「門限が23時で、最初は『まぁ大丈夫か』と思っていたんですが、サークルの打ち上げやイベントで、いつも途中で抜けなきゃいけなくて。周りからは『子供みたい』って言われたりもして、それがすごく嫌でした。自分の部屋なのに、全然自由がないって感じでしたね。」(元学生マンション入居者 Dさん)

大学生になると、行動範囲も広がり、夜遅くまで活動する機会も増えます。そうした中で、学生マンションのルールが足かせとなり、せっかくの大学生活を十分に楽しめない…なんて後悔につながる可能性もゼロではないんですよ。

【理由③】「学生」という属性が引き起こす騒音トラブル

「学生専用だから安心」という学生マンションのうたい文句ですが、実はこの「学生専用」が、逆に騒音トラブルの原因になることがあります。

一般的な賃貸物件では、様々な年代の人が住んでいるため、比較的静かに過ごす傾向があります。しかし、学生マンションは、入居者全員が学生です。中には、夜中に騒いだり、大音量で音楽を流したり、友達を大勢呼んでパーティーをしたりする学生も残念ながらいるんです。

  • 夜間の騒音:レポートや試験勉強に集中したい時に、隣の部屋から大声が聞こえてきたり、深夜に廊下で騒がれたりすると、本当にストレスになりますよね。
  • 生活音:集合住宅ですから、洗濯機やシャワーの音、足音なども響きやすいです。寮生活と同じく、他人の生活音に敏感な方にとっては、かなりの負担になるかもしれません。
  • 管理会社の対応:騒音トラブルが発生した場合、管理会社がどこまで真剣に対応してくれるかは、物件によって大きく異なります。学生同士のトラブルだからと、なあなあにされてしまうケースも聞きます。

「騒音は賃貸物件につきもの」と言われるかもしれませんが、学生マンションの場合、入居者全員が生活時間帯が不規則だったり、夜型の人が多かったりするため、トラブルが発生しやすい傾向にあるんです。

「学生専用=静かで安心」というイメージは、必ずしも現実と一致しない、ということを知っておくべきだと思います。

【理由④】家具・家電付きの「使いづらさ」と「選択肢のなさ」

家具・家電付きは、引っ越しの手間や費用を抑えられる大きなメリットとして強調されますよね。しかし、これもまた、使ってみるとデメリットに感じられることがあります。

  • 品質の問題:備え付けの家具・家電は、必ずしも高品質とは限りません。古いタイプで使いづらかったり、デザインが好みでなかったりすることもあります。
  • 選択肢のなさ:自分の好きなブランドやデザインの家具を選びたいと思っても、できません。レイアウトも、備え付けの家具に合わせて決めなければならないため、自由度が低いんです。
  • 破損時の責任:もし備え付けの家具・家電を破損してしまった場合、弁償しなければならない責任が発生します。高額な修理費用を請求される可能性もあるので、注意が必要です。
  • 引っ越し時の荷物:卒業して引っ越す時に、家具・家電付きだと「持っていくものがない」という状態になり、次の新生活で全て揃え直す手間と費用がかかることもあります。

「とりあえず使えるものがある」というだけで、本当に快適な生活を送れるかは別の問題です。自分のこだわりがある人にとっては、むしろストレスになってしまう可能性もあるんですよ。

PCのトップビュー

【理由⑤】インターネット環境の不安定さと低速問題

今の大学生活において、インターネット環境はもはや必須ですよね。オンライン授業の受講、レポート作成のための情報収集、友人との連絡、そして趣味の動画視聴やゲームなど、Wi-Fiは生活の生命線とも言えるでしょう。

学生マンションは「インターネット完備」と謳っていることが多いですが、これが思わぬ落とし穴になることがあります。

「インターネット完備=高速で快適」とは限らないんです。特に、入居者全員が一つの回線を共有しているタイプのマンションでは、夜間など利用が集中する時間帯に、回線速度が極端に遅くなったり、途切れたりすることが頻繁に発生します。

  • オンライン授業中に映像がフリーズする
  • レポートの提出期限が迫っているのに、データがアップロードできない
  • 動画視聴がカクカクしてストレスがたまる
  • オンラインゲームが遅延してまともにできない

こうした問題は、学業にも私生活にも大きな影響を及ぼします。自分でプロバイダを選んで契約することもできないため、我慢するしかない、という状況に陥ってしまうことも。「ネット無料だからお得」という言葉に惑わされず、その品質まで確認することがとても大切です。

【理由⑥】コミュニティが限定され、人間関係に閉鎖感を感じることも

学生マンションは、同じ大学の学生や、同じような境遇の学生ばかりが入居しています。「友達ができやすい」というメリットがある一方で、これは人間関係が限定され、閉鎖的なコミュニティになりがちというデメリットも生み出します。

大学は、全国、あるいは世界中から集まる様々なバックグラウンドを持つ人々と出会い、自分の世界を広げる絶好の機会です。しかし、学生マンションに住んでいると、ついマンション内の仲間とばかり過ごしてしまいがちになります。

「最初はみんなでわいわいできて楽しかったんですが、そのうち、マンション以外の友達と遊びに行く機会が減ってしまいました。たまに他のアパートに住んでる友達の話を聞くと、もっといろんな場所に行って、いろんな人と出会えていて、ちょっと羨ましくなりましたね。」(元学生マンション入居者 Eさん)

マンション内の人間関係がうまくいけば良いですが、もしトラブルになったり、気の合わない人がいたりした場合、寮生活と同じように、「住まい」と「人間関係」が密接に結びついてしまい、逃げ場がなくなってしまうリスクもあります。大学生活の貴重な時期を、限定されたコミュニティの中だけで過ごしてしまうのは、もったいないことだと思いませんか?

日本人学生のゲーミングデスク

【理由⑦】卒業後の「引っ越し」が前提となる不便さ

学生マンションは、基本的に「学生である期間」を前提とした契約になっています。そのため、大学を卒業するタイミングで、必ず引っ越すことになるのが一般的です。

社会人になってからも同じ場所に住み続けたいと思っても、学生マンションではそれが叶いません。結果として、就職活動と並行して、新たな住まい探しと引っ越しの準備をしなければならない、という負担が発生します。

  • 就職活動と引っ越しの両立:卒業前は、就職活動で非常に忙しい時期です。その中で、住まい探し、物件の内見、契約、引っ越しの手続き…と、膨大な時間と労力がかかります。
  • 二度の初期費用:大学入学時と、卒業時の2回、引っ越しの初期費用や手数料を支払うことになります。家賃や管理費の高さに加え、長期的に見ると余計な出費が増えることになります。
  • 生活基盤の再構築:新しい職場に合わせて住む場所を変えるのは当然ですが、学生マンションに住んでいた場合、社会人になってからの生活の基盤をゼロから構築することになります。

最初から「卒業時に引っ越す」と分かっているのは良いことかもしれませんが、それは同時に、将来的な手間と費用を約束していることにもなります。この先を見越した計画的な住まい選びが大切になってくるんですね。

それでも学生マンションを選ぶあなたへ|後悔しないための心構え

ここまで、学生マンションの厳しい現実をたくさんお話ししてきました。これらを読んで、「やっぱり自分には合わないかもしれない…」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、もし、これらのデメリットを理解した上で、それでも「学生マンションに住みたい」という強い思いがあるのなら、その選択も尊重すべきものだと思います。そんなあなたが後悔しないために、ぜひ心に留めておいてほしいことを3つお伝えします。

カフェでノートパソコンを使う日本人男性

【心構え①】「なぜ学生マンションなのか」を明確にする

「親が安心するから」「友達ができると聞いたから」といった、他人軸や漠然とした理由だけでは、先ほどお話ししたような困難にぶつかった時に、乗り越えるのが難しくなります。

「私はセキュリティを最優先したいから、そのために少々の高額な家賃や制約は受け入れる覚悟がある」「大学が遠いから、通学時間短縮のためなら、多少の騒音は我慢できる」というように、自分自身が何を最も重視するのかを明確にし、納得した上で選ぶことが大切です。

自分なりの理由と覚悟がはっきりしていれば、いざという時も「自分で選んだ道だから」と前向きに捉えることができるはずです。

【心構え②】事前の「現地確認」と「情報収集」を徹底する

パンフレットやウェブサイトの情報だけを信じてはいけません。必ず、現地に足を運び、実際に自分の目で見て確認することを強くおすすめします。

  • 部屋の内見:日当たり、広さ、備え付け家具の質、壁の厚さなどを確認しましょう。
  • 共用部分:エントランス、廊下、ゴミ置き場、駐輪場、洗濯機置き場などの清潔さや管理状況をチェックします。
  • 周辺環境:夜間の人通り、近くのスーパーやコンビニまでの距離、治安なども確認しましょう。
  • 管理会社への質問:騒音トラブルへの対応、インターネット回線の速度実績、来客や門限の具体的なルールなど、気になることは遠慮なく質問してください。

もし可能であれば、実際に住んでいる学生さんの話を聞く機会があれば、さらにリアルな情報が得られるはずです。SNSで「〇〇大学学生マンション」などと検索してみるのも良いかもしれませんね。

【心構え③】「合わなければ引っ越す」という選択肢を常に持つ

たとえ学生マンションを選んだとしても、もしどうしても我慢できないストレスを感じるようになったら、無理せず引っ越しを検討する勇気を持つことも大切です。

「一度決めたことだから」と我慢しすぎて、大学生活が辛くなってしまっては元も子もありません。心身の健康が何よりも大切です。そのためにも、常に「もしもの時の引っ越し費用」を意識して、少しでも貯蓄をしておくことをおすすめします。

「いつでも住まいを変えられる」という心のゆとりが、寮生活のストレスを軽減してくれることもありますからね。


学生マンションはやめとけ」と言われる理由の総括

今回は、学生マンションという選択肢について、その魅力の裏にある厳しい現実と、「やめとけ」と言われる理由を詳しく解説させていただきました。

学生マンションを安易に勧めることができない理由のまとめ

  • 理由①:一般的な賃貸物件と比較して家賃が高く、セキュリティやサービスの対価として費用対効果が悪いから。
  • 理由②:門限や来客制限、音出し制限など、学生らしい自由な生活ができないほど厳しい入居規則があるから。
  • 理由③:入居者全員が学生ゆえに、夜間の騒音トラブルや生活音の苦情が発生しやすいから。
  • 理由④:備え付けの家具・家電の品質が低かったり、自分の好みに合わせられなかったりするなど、使いづらさを感じることがあるから。
  • 理由⑤:インターネット完備と謳っていても回線速度が遅く、学業や私生活に支障をきたす不安定な環境であることが多いから。
  • 理由⑥:コミュニティが学生のみに限定され、人間関係が閉鎖的になりがちで、広い視野や多様な出会いの機会を逃す可能性があるから。
  • 理由⑦:卒業時に必ず引っ越すことになるため、就職活動と重なる時期に新たな住まい探しや引っ越しの手間、費用が発生するから。

学生マンションは、決して悪いことばかりではありません。特定のニーズを持つ学生さんにとっては、最適な選択肢となることもあります。

しかし、「安心そう」「便利そう」というイメージだけで安易に決めてしまうと、後から「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう可能性がとても高いんです。特に、大学生という貴重な4年間を過ごす場所ですから、慎重に選んでほしいと思います。

この記事が、あなたがご自身の性格や価値観、ライフスタイルに合った、後悔のない住まい選びをするための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。あなたの大学生活が、実り多く、輝かしいものになりますように。

UTA

会社員。営業職で着実に成果を上げ、年収は本業と副業合わせて1,X00万円。副業は投資とライティング。妻と娘と3人暮らし。休日は家族サービスと自己研鑽に励む。趣味は映画鑑賞。

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